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あゝ人材教育!3分ななめ読み

プラスαの利益を生む社員研修内製化の進め方

2016.03.25

講師を招いたり、研修会社等の教育機関に依頼するという社員研修の形から、自社内で行う社員研修内製化の動きが活発化してきています。コストダウンという意味合いもあり2009年頃から、徐々に内製化の動きが活発になってきましたが、うまく結果に繋げられていない企業もあるようです。そこで、社員研修内製化を取り巻く環境を含め、メリット・デメリットを踏まえた上で社員研修のあり方について考えていきます。

■ 社員研修内製化のメリット

社員研修を内製化することで得られるコストカット以外のメリットからご紹介します。

1.より具体的な研修が行える

実務に即した研修やその会社の現状にあった研修を行うことが出来る為、即結果に繋がるというメリットがあります。一般的な研修だと、うちの会社にはそぐわない、関係ないと感じてしまうこともありますが、具体的な研修を行うことで研修を受ける社員のモチベーションもアップします。

2.講師をする社員(人間)の能力アップ

講師を任された社員(人間)の能力向上に非常に役立ちます。人に説明する能力だけでなく、人を動かす力、人を見る力というのは、営業職はもちろんのこと技術職や事務職にも必要な能力だと言えるでしょう。

■ 社員研修内製化のデメリット

次に社員研修を内製化することのデメリットはどうでしょうか?

1.人材不足

講師ができる力を持った社員(人間)がいない、日々の業務が忙しくて講師になってもらえる人がいないといった人材不足が一番にあげられるでしょう。これらを解消させるために、外部に研修を委託していたといっても過言でないかもしれません。

2.研修準備に時間が取られる

研修を行う側も受ける側も、研修を受けるからには、当然意味のある時間にしたいと思うものです。その為には、研修の教材選びからカリキュラムの作成、講師の練習など非常に多くの時間が必要となります。

■ 社員研修内製化は使い分けが必須

社内研修内製化にはメリットとデメリットがある為、全てをいきなり内製化しようとすると、会社にも社員にも負担が大きく、どうしても無理が起こってきます。そこで、内製化を上手に使い分けすることが必須なのです。1つの考え方として、「社内で出来る研修は社内で」、「新しい制度や教育、より専門的な研修は社外に委託」と考える方法です。また、外部に委託した研修時に社内の講師を同席させ、研修のあり方を学ぶ機会を与えるという方法も取れます。そうやって講師のあり方や運営力を身につけることで、ゆくゆくは専門的な研修も、講師が研修を受け、社内に展開するという方法も取れるのです。

■ 社員研修内製化で社員の力を伸ばす

内製化することで、講師にかかる負担は確かに大きくなります。しかしプロジェクトの立ち上げも同じであるようにそれも最初だけなのです。出来る事なら講師を一定の社員(人間)だけに限定せず、あらゆる社員(人間)に講師を行う機会を与え、仕事に大切なコミュニケーション能力を身につけさせることは非常に有効です。

社員研修内製化は敷居が高いと感じる方もおれるでしょうが、社内の状況を見ながら出来るところから進めていくことが先決です。

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