2017.04.10

働き方改革の進め方(10)~AIから考える~

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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政府の構想以上に、まだ見ぬ未来を想定しておかなければならないことは、現実に起こりつつあるAIの進化です。人間の行うどの仕事がAIにとって代わっていくのか、今から考えていかなければならない問題です。特に、少子高齢化で国民の数が減少していくことが明らかな日本にとって、人口が減った分をAIが全てを担うようになったと仮定したら、現在の仕事において、人口が半分になったとしても、回っていくことができるようになるかもしれません。それが、できるのだとすれば、女性や高齢者のさらなる活躍を期待し、無理やり労働力を増やす努力はいったい何だったのか、ということもありえます。

AIの進化を悲観的に見るのではなく、人間を助ける追い風ととらえて考えていくと、AIに任せておけばいいことは何か、人間でなくてはできない仕事とは何なのか、将来どのような仕事が減り、どのような仕事が増えるのか、自社が身を置く業界・業種はどうなのか、従業員の働き方はどうなっているのか、賃金はどうあるべきか、雇用バランスや採用の見通しはどうなのか、そんなことが見えてくるようになります。

まだ見ぬ未来のことであり、誰も確証はありませんが、だからこそ仮説を立てて、考えてみることは大変に重要な価値があります。「考えてもいない」という状態は、将来の変化を少しも考えようとしないということであって、現実だけを改善しようと思っても、社会が凄まじいスピードで加速しながら変化を続けているのに、変化を織り込まないまま過去の実績だけをもとに、未来に対応しようとしても、無理があるのは自明の理です。

一人で2倍に!効率は1/2に!

すぐにAIを導入できなくても、人口が半分に減ろうとする大きな潮流の中にあるのですから、お客様も減っていく、売り上げも減っていくという下り坂にあるのは間違いありません。それならば、下り坂にあって、現状のままで、手間を半分で実施できないか、もしくは、同じ手間で、倍の効果を上げることはできないか、常に考えて仕事を見直し組み立てていく習慣づけが必要です。
そうして全員で同じように取り組み、企業全体で効果が上がっていくならば、働き方も絶対に変わってくるでしょう。

仕事のやり方を改革しよう!

いうなれば、「働き方を改革しよう」ということは、とりもなおさず、「仕事のやり方を改革しよう」ということです。これをキーワードに、働く人たちが、自分の問題としてとらえ、仕事をどのように変えていくのか、変えることができたならば、自分の働き方は、きっと、このように変化する、と考えるのが早道であると思われます。

一億が皆で、そのように考えていったとしたら、まさに、一億が活躍しているということになるのではないでしょうか。
考えることは自由で無限大です。常識にとらわれることなく、皆で考えていきたいものです。

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