世の中に「講師」と呼ばれる人はどれだけいるでしょうか。
講師といっても、大学講師、社員研修講師、英会話講師、自己啓発セミナー講師、マナー講師など様々です。

社員研修業界に限らず、私は多くの講師を見てきましたが、「この講師の話はいつ聞いても面白いなぁ」と感じることが幾度もあります。そういった講師には共通点が複数必ずあるのですが、その中でも特に顕著なものが2つあります。

① 自身の経験談が絶妙に上手い

教えるテーマに関する経験が豊富な講師は、沢山存在しますが、それを“上手く伝える”コツを知っている講師は意外と少ないものです。上手く伝えるには、様々な要素が影響するのですが、声のトーンであったり、経験談に持っていく流れがスムーズであったり、しっかりとしたオチがあったり、プレゼンテーションのセンスや講師としての経験がモノをいう部分でもあります。講師業という職業柄、受講者に合わせて話を少し盛ってみたり、逆に不要な部分を削ぎ落とす器用さを持ち合わせている講師が存在するのも事実です。

② 例え話（事例）が上手い

経験談は、講師（伝える側）の経験に基づく話のため、一般化して伝わりにくい場合があります。そんな時に威力を発揮するのが、“例え話（事例）”です。例え話（事例）のいいところは、相手との共通点に訴えかけることができる点です。例えば、幼少期の話は意外と似たような経験が誰にでもあるものです。そのような時代の話を事例に持って訴えることも有効的です。

最後に稚拙ではありますが、「社員研修」を例えつつヒップスターゲートの意気込みを語りたいと思います。
「社員研修」を例えてみると、「建築」に近いと感じることがあります。
設計者（＝社員研修会社）が家を設計し、大工（＝講師）が家を建て、住人（＝受講者）が住む。

どれだけ腕の良い大工がいても、設計が粗雑であれば住人の住み心地は悪いものになります（その逆も然り）。雷雨や豪雪にも耐え、住人が安心して暮らせる家づくり（＝研修づくり）を目指すことが、私たちの使命であり、社員研修メーカーとしての責務であると考えています。