研修スタート時に恒例として行われているワークそれが「自己紹介」。
なんとなく行っていると思われがちですが、実は「自己紹介」一つで研修の学習効果が高まります。
二人の講師を例に挙げてみます。
A講師:「では、自己紹介をはじめてください!」
B講師:「では、自己紹介をして頂きます。紹介の内容は名前・所属・趣味の3点でお願いします!」
A講師は紹介内容をすべて受講者に丸投げしたのに対して、
B講師は紹介内容(話すべき内容)を具体的に指示しました。
さて、どのような結果になるでしょうか?
A講師の研修ルーム:「佐藤です。よろしくお願いいたします。」(室内反応「シーン・・・」)
B講師の研修ルーム:「佐藤です。所属は首都圏営業第2課です。趣味はドライブです。」(室内反応:「何の車に乗っているの!?」等)
このように、紹介内容の指示の有無によって、室内反応(空気感)に差が顕著に現れます。これはなぜでしょうか??
人間(特に日本人)は、とかく安心できる環境にいたいと思う生き物だそうです。
つまり、相手を知らない環境=安心できない環境においては、あまり居心地がよいと思わないのです。
本事例における自己紹介のポイントは“趣味”でした。
つまり、仕事とは無関係なパーソナルな内容を話すことで、意図的に自己開示を促したのです。
Aさんが自己開示 →「なるほど!この人は○○な人なんだ。」→ Aさんに対する理解が促進
Bさんが自己開示 →「なるほど!この人は○○な人なんだ。」→ Bさんに対する理解が促進
Cさんが自己開示 →「なるほど!この人は○○な人なんだ。」→ Cさんに対する理解が促進
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このようなプラスの連鎖が一定時間続くと、研修開始時は全くの他人関係であっても、ある程度のレベルまでは安心できる環境を作り出すことが可能です。
受講者にとって安心できる研修環境が作り出せると、グループワークにおいて、より懸命に話そう(伝えよう)・聴こう(相手を知ろう)とする積極的な姿勢が醸成されます。これにより議論が深まることから、学習効果が高まるのです。
今一度、ワーク「自己紹介」について見直してみることをお勧めいたします。
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