働き方ネクストへの人事再革新
2021.08.03
ツイートこれからの人事の在り方を考えるための必読の一冊
「読書マニアE氏の推薦ビジネス書」のカテゴリでコラムを執筆して早3年。
2019年6月に第1回を公開してから、早いもので今回で第43回となりました。
これまでの書籍はいずれも示唆に富む内容で、
本コラムをご覧の読者様にも少なからず有益な情報を
お届けできていたのではないかと思います。
そんな珠玉の名著の中でも、
今回ご紹介する書籍は、人事担当者のみならず、
経営者や現場マネージャーの方にもぜひ読んでいただきたい一冊です。
タイトル:働き方ネクストへの人事再革新
著者:吉田 寿
出版社:日本経済新聞出版 (2021年7月発売)
本書では、世界を襲った新型コロナウィルス感染症が、日本の経営や雇用・人事を巡る景色を一変させ、
露になったのが右往左往する雇用、人事・人材マネジメントの姿であると言います。
今の局面で問われているものは、変革推進力(やりぬく力)であり、
そのヒントとなるキーワードが「アジャイル人事」と「人事のパーソナライゼーション」への対応です。
ここでは詳細は割愛しますので、ぜひ本書を手に取って読んでみてください。
リモートワーク、パーパス・ドリブン、ジョブ型雇用、1on1などに続き、
また新たな横文字の人事ワードが出てきたのかと、うんざいされる方もいるかもしれませんが、
これからの時代、新たなステージへと変革を進めるためには避けては通れないものであると、
本書を読んで、私自身も確信をしました。
新型コロナウイルスは遅かれ早かれ収束を迎えることでしょう。
しかしながら、その時に我々の取り巻くビジネス環境が依然のものに戻ることはありません。
ネクストノーマル(次なる日常)で生き残るためには、DX(デジタル・トランスフォーメーション)をはじめ、
HRテックの有効活用、そしてマネジメントスキルとリーダーシップに磨きをかけることが必須です。
人事マネジメント改革に多くの実績を持つ著者が、人事の現状を分析し、
先進企業の事例も紹介しながら、これからの人事の在るべき姿を提示しています。
要約して読むには、非常にもったいないほど全編が読み応えのある内容ですので、
気になった方はぜひ読んでみてください。