いよいよマイナンバー制度がスタートしました。施行は来年2016年1月からと、されています。
昨年の暮れまで、マスコミはほとんど触れていませんでした。今年の春ごろから、ようやく政府が中心となり盛んと宣伝?され、ようやくマスコミも取り上げてきています。そこでは、医療・社会福祉・行政サービスに利便性がよくなると呼びかけています。
そして、この9月にはさらに改定され、2018年からは金融機関まで連結させることが決まりました。
マスコミは情報漏えいの問題点しか伝えていないように思えます。仮に漏えいで被害を受けたら救済はどうなるのか?
気になるところです。
さて、マイナンバー制度によって、起こり得る現実についてお伝えします。
マイナバー制度は、要するに「平成の太閤検地」だと思います。これでしっかり税金が徴収できるシステムが完成したのです。
私はある筋から、この徴収システムはバブル時代前に官僚が密かに計画していたという情報を入手していました。
事の発端は、バブルに走る前の時代から、多額の国債発行をしないとこの国が回らないと問題視されていました。
その視点は「超高齢化時代」が迫っているとの問題意識からです。まるで、明治維新の攘夷論のような、大変な危機感からだと聞きました。
「超高齢化時代」が迫っていることは、現代も同様です。
もう間もなくやって来る時代、1人のご老人を3人の生産年齢層で支える時代は避けられません。
ここで、考えられるのは医療・社会福祉に係る費用増大ではないでしょうか。確実に増大しますよね、、、。
この増加分を消費税で賄うとのメッセージがあります。試案ではやはり、欧州なみの20%ぐらいに引き上げたいようです。
消費税がこの課題を解決策のように言われるのは、あまりに解釈の肥大としか思えてなりません。
消費税だけでは賄えないほど巨額な費用であり、もっともっと必要です。
この頃の官僚は、実に頭が良く今でもそう思っています。
つまり、しっかり徴収するシステムを構築して、あまり見えないところで増税をするという戦略です。
現在でも国税局の徴収努力で、脱税摘発されています。
飲食業、パチンコ、廃棄物処理業、農業・畜産、書籍販売業、土建業などが代表的なところでしょうか。
その努力はマイナンバー制度の導入で、一網打尽できる徴税システムが完成したのです。
それは、それでよい方向に機能するはずです。
税金が確実に徴収され、国民の幸せのためになるよう有用に使われることを切に願っています。
一方で、今年から一般庶民には隠された?(あまり見えない)増税がなされました。
しがない私が知る、消費税レベルではない大増税です。
マスコミではあまり報じられていません。それは「相続税」と「贈与税」の実質的な引き上げです。
昨年までは、8000万円以上の資産を持つ人の相続限定でした。この基準に該当する人はおおよそ年間ベースで、国民の4%程度だそうです。しかし、今年以降は4800万円まで課税対象が広がることになりました。
4800万円と聞いて、多くの人にとっては大金であり驚かれることでしょう。
預貯金や住宅・不動産等の財産に課せられるのです。
ごく普通のサラリーマンの人でも、相続対象となる人は、私が知るところでは、首都圏や都会に住んでいる世帯の約4割が該当するとのこと。この数字は大変多いと感じるのは私だけでしょうか。
しかしながら、これからの超高齢化時代にはたいへん貴重な財源として機能すると期待しています。
この増税がどのようになるかと言えば、例えば親が突然お亡くなりになった人がいたとします。
そうすると、マイナバー制度によってわかりますので、相続の為に数十万から数百万以上の現金による納付請求が突然届くのです。
親の不動産を売却し現金化すればいいじゃないか?、いやいやそんなに素早く簡単には売却できません。
なにせ生産年齢層は減るから、需要・供給との関係で、叩き売りが余儀なくされます。
売却できない場合は、贈与税を支払った上で更に固定資産税を延々支払うことになります。
万が一支払が出来ない場合には国庫返納するしかありません。つまり親の築いた財産を差出すこと(没収)になります。
このような例は、普通に起こりえる現実的な話だと思いませんか?
私たちの生活にいきなり降りかかってくる話であることに緊張感が走ります。
だからこそ私たちはこのようなリスクに備える必要があります。決して避けては通れないのです。
直ぐに出来ることとして、預貯金や住宅・不動産を法定内で少しずつ子供に譲っていくのです。
沢山の財産をもって死んだ後は、子供が困る時代がスタートしたのです!
私たちは超高齢化時代に突入したことを覚悟せねばなりません!
ですから、生きてるうちに、ご自身の幸福追求に使ったり、社会貢献の一環で寄付したりするのも良いでしょう。
つまり、モノを持たないシンプルな生活と健康的な生活を楽しむ時代に突入したとも言えるのです。
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