仕事が麻雀で麻雀が仕事
2020.02.05
ツイート仕事と麻雀は瓜二つ
めっきり麻雀に取りつかれてしまった男ことE氏です。
麻雀って難しそう、タバコと酒と賭博で汚いイメージがあって嫌。
そう思う気持ち、分かります。
でも麻雀って著名人や経営者にもファンが多い、れっきとした競技なのです。
いまやプロ雀士が競い合うMリーグという大会も開催されるようになり、
徐々にクリーンで、老若男女楽しめるものと認知されてきたかなという印象です。
今回はそんな麻雀をビジネスと絡めて一冊の本にした藤田さんの著書、
『仕事が麻雀で麻雀が仕事』を取り上げて、
麻雀の魅力を少しでも皆さんにご紹介できればと思います。
小難しい麻雀用語など一切出ませんので、安心してお読みください。
著者:藤田 晋
出版社:竹書房 (2018年8月発売)
要約
●常にニュートラルな気持ちであれ
大事な麻雀(仕事)の前は楽観も悲観もせず、平静であること
絶好調や絶不調の自分を想像すれば自滅するだけ
●違和感を放置しない
違和感を覚えたら、その場で徹底的に追及する
この些細な違和感を放置したがために痛い目に遭うことがある
●勝てば面白く、負ければ面白くない
仕事でも麻雀でも結果が出なければ面白くないが、そこで諦めてはダメ
挫折や失敗を受け入れて、前に進むしかない
●舐められてはいけない
人が良い会社ほど舐められやすいものはない
みんなが一目を置くような人、会社になれば周囲が勝手に忖度してくれる
●シンプルに考える
シンプルに考えるうえで「知識」と「経験」が足かせとなってしまうことがある
ビギナーズラックの正体はシンプルな思考
●リスクなくしてリターンなし
年と経験を重ねるごとにリスクを避けたくなるが、
押すべきところで押さなければ勝てるものも勝てない
E氏の私見
本書は麻雀用語がそこまで多くないので、
ルールも何も全く分からない人でも読めるところが良いですね。
もちろん知っているに越したことはありませんが。
藤田さんは無類の麻雀好きとして有名で、高校時代は友達の家で麻雀三昧。
大学受験で上京した時から雀荘に通い始め、どっぷり麻雀の世界に浸かっていました。
"麻雀が理由で留年もしたし、将来プロになろうかと真剣に考えたこともありました。
でもならなくて正解でしたね。僕には、経営の方が向いていました。"
と一時は本気でプロを目指したくらいですから相当な熱の入れようです。
それほどまでに麻雀は魅力的で悪魔的に面白いゲーム性を兼ね備えているのです。
かくいう私も麻雀ジャンキーでして、週末はほぼ欠かさず麻雀を打っています。
いまは「賭けない・飲まない・吸わない」という健康麻雀のお店も増えてきており、
とてつもなくクリーンな空気と穏やかな雰囲気の中で楽しむことができます。
ただ、残念なことにまだまだクリーンなイメージは世間には浸透しておらず、
麻雀が趣味です、と話をすると怪訝そうな顔をされることもしばしば。
早く将棋や囲碁のような知的な競技として受け入れられる日がくることを願うばかりです。
話が逸れましたので、仕事と麻雀に話に戻りますが、
私自身が麻雀をやるようになって一番大きな変化は、
場の流れ、ツキ、直感をとても大切にするようになったことです。
今までは基本的に論理優先で物事を考えるのが常だったのですが、
「今はあの人に良い流れが来ているから従っておこう」
「何だか怪しい予感がするから、この仕事は早めに手を付けておこう」
このように何とも言葉では説明しがたい感覚というものを
ロジックと同じくらい頼りにするようにしています。
もちろん当てが外れることもあるのですが、
以前よりは確実にトラブルや不測の事態は減り、
スムーズに仕事が進むようになりました。
流れやツキというとオカルトじみているように思われるかもしれませんが、
麻雀をやっているとそんなことは日常茶飯事です。
どうあがいても勝てない時もあれば、何をやってもうまくいく時があります。
そんな経験は、人生で一度か二度味わえるかどうかですが、
麻雀では何度も何度も味あわされるので、嫌でも信じざるを得なくなります。
あなたの仕事観や人生観を変えてしまうかもしれない麻雀。
死ぬまで遊び続けられる中毒性の高いものではありますが、
面白さと奥深さは数ある知的競技の中でも群を抜いていますので、
まだ麻雀をやったことがない、という人は挑戦してみてはいかがでしょうか。