組織を活性化させる有効な方法に提案制度がある。
社員から積極的にカイゼン提案を受け付け対応することで、日々の業務の課題が一つ一つ解決でき、業務効率を上げることができる。
これは時として企業存続に影響を与えるような大きな力を発揮する。
日常の問題を発見する社員の意識改革が求められるところだ。
そのためには、まずは提案の数を上げることに注力する。
そう、習慣づけが重要なのである。
カイゼン提案を阻害する意識には、次の3つの要因が考えられる。
この意識を取り払わない限り、カイゼンは進まないであろう。
1.自己満足/これでいいんだ、今のやり方が正しいといった考え方
2.保守主義/前例に従う考え方(無意識のうちに行っていることが多い)
3.思い上り/周りの評価の違いに気づかない、お客様を素人扱いにする
提案活動で社員のカイゼン意識が高まり、一定数の提案が出るようになったら、次に提案の質を上げることに力を注ぐ。
良い提案を全社員に紹介し、賞を設け表彰するといったことで啓発することも、モチベーションアップにも繋がる有効な手段となる。
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社員のアイデアを企業競争力の源泉にしている代表的な企業を紹介する。
小林製薬の場合
小林製薬は提案制度から多くのヒット商品を出している。
1982年から提案制度を実施しており、今や年間2~3万件の提案があると言うからすごい。
(小林製薬HP/http://www.kobayashi.co.jp/)
商品のネーミングも「のどぬ~る(殺菌・消毒)」や「熱さまシート(おでこの冷却)」や「トイレその後に(消臭剤)」と、
ユニークでわかりやすいものになっている。
提案内容は半期に1回評価し表彰される。優秀者には賞金のほか、会長・社長との夕食会があるというから気合がはいりそうだ。
パルの場合
婦人服・紳士服の企画製造販売会社のパルには「拝啓社長殿」というユニークな制度がある。
社員が直接社長に意見提案できる制度だ。
(パルHP/http://www.palgroup.co.jp/)
年2回と提案できる時期が決まっているところが、タイミングとの兼ね合いで難しいところだが、
ここから生まれた新ブランドの「mystic」は成功事例の代表だ。
日々のカイゼン提案の取り組みが、大きな力になるのは言うまでもない。
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