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HRD用語【内発的動機付け】

2015.02.25

【内発的動機づけ】

動機づけに対するアプローチの一つで外発的動機付けと対でとりあげられ、外的報酬(金銭、報酬、名誉など)に基づかない動機付けの事をいう。活動自体に興味や関心があり、自身の目的によってのみ行動がなされる状態をさす。

 

私の些細な生活にも目的や目標があるのですが、そのうちのいくつが内発的動機付けで行われているだろうと考えます。
内発的動機付けは外発的動機付けより質の高いアプローチだと言われているので、ついつい気になってしまうのです。

『内発的』について考えてみました。
脳内でいくつかの道を辿ってみたのですが、最終的に行き着くところは「本能」に近いか、我儘やエゴになってしまいました。
内面から湧き出るような興味関心事は、私にはそうたくさんありません。
突き詰めるところ「好きなモノ」に関わる活動が私にとっての純粋な内発的動機付けでした。

一般的には「自分を高めようとする思い」を原泉とする動機づけ、これこそが内発的動機付けの極みだと言われています。
しかし、その思いの先に「周囲に認められたい」という外発的な動機がチラつくことはないでしょうか。
内発的動機付けと外発的動機付けには関連性があります。
報酬や名誉などが発端となった思いでも、その行動が達成感などと結びついたとき、内発的動機付けに昇華していくのです。
それは、人が社会に生きる「個」であるからです。

心理学者デシは内発的動機付けを生み出すには、
モノゴトを自分で主体的に決めることができ、チームに貢献できるだけの能力があるという実感が必要だと言います。
職場においてモノゴトを自分の計画のうえで進行させ決断をするには、相応の覚悟と自信が必要です。
仕事は一人でするのではありませんし、大小はあれ、どのような仕事にも責任が伴います。
しかし、こうした状況こそ自主性と自律を促すのはご存じのとおりです。

社員の一人一人が内発的・外発的動機付けをバランスよく保つには、適切な裁量権を持っているかが大きく関わるようです。
やる気のないメンバーを抱えるチームリーダーは、
そのメンバーの仕事が「作業」ばかりになっていないか、また、仕事の目的を理解しているか、もう一度見直してみるのもよいでしょう。


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