大事なことは「自分」が主語であること
2021.07.02
ツイート日本人のコミュニケーション傾向
多くの日本人は、相手を傷つけないために遠回しな伝え方をしがちですよね。
もし、それで相手に伝わらなかった場合、相手も「何だったんだ?」となりますし、
伝えたつもりのあなたも変わってくれない相手を見て「何で・・・?」となるわけです。
例えば・・・
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<上司に頼んでいた資料が納期までに出てこなかった場合>
自分「○○さん、お疲れさまです。最近結構お忙しい感じですか・・?」
上司「お疲れ様、いやそんなことないけど何で?」
自分「(あ、完全に忘れているな)いや、特にないです!
なんか最近返信とかも遅い時間に来るから忙しいのかなって思って。」
上司「ああ、まとめて返そうと思っていたらあの時間になっちゃっただけだよ。」
自分「そうなんですね。じゃあよかったです。」
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これ、とてももったいないすれ違いだと思いませんか?
先ほどのケースのような場合、あのまま会話を終えても
引き続き自分が苦労するだけです。
やはり、変に我慢せずに、
伝えたいことをしっかりと伝えるということは
自分にとっても非常に重要なことなんです。
とはいえ、何でもかんでも率直に伝えれば良いというわけではないので、
相手を傷つけずにしっかりと自分の伝えたいことも伝える、
そんなコミュニケーションをご紹介したいと思います。
IメッセージとYOUメッセージ
相手を傷つけずにしっかりと自分の伝えたいことも伝えるポイントは
主語を“自分”にすることです。逆に主語が“相手(あなた)”になると、
相手を批判・評価しているように捉えられがちです。
主語を自分として伝えることをIメッセージ、
主語が相手として伝えることをYOUメッセージ、
と呼びます。
例えば先ほどのケースにおいて、この2パターンで主張すると・・・
<Iメッセージ>
・○○さんが資料を作成してくれると、(私は)非常に助かります。
<YOUメッセージ>
・どうして(あなたは)やってくれていないんですか?
こんな感じになります。
YOUメッセージの場合、どれだけ口調が丁寧だったとしても嫌な感じがしませんか?
しかし、Iメッセージの場合は、あくまで自分の思いを伝えているだけなので
圧倒的に相手も受け入れやすくなります。
さらにIメッセージで考えるメリットとして、
自分の感情を整理し、落ち着かせることができるという点があります。
“自分”が主語になるので、相手に主張を伝えるにあたって
①自分がどう感じたのか、②なぜその感情が湧いたのか、
③どうしたらそれを解決できるのか・どうして欲しいのか
を必然的に考えることになります。
その過程で内省が深まり、かつ自身の感情を落ち着かせることができます。
ぜひ、使ってみてくださいね!