HRD用語【カウンセリング】
2015.10.09
ツイート言語および非言語によるコミュニケーションを通して、クライエントに行動変容をおこし、問題の解決や対処をおこなうこと。
カウンセリングの理論は約40前後存在すると言われています。
また、研究者の多い分野のため、新しい療法・理論が次々と登場するのだそうです。
たくさんある理論の数だけ定義づけがあるという、なんとも複雑な状況ですが、
一人ひとりのカウンセラーにとって定義づけはとても大切です。
なぜなら、カウンセリングはカウンセラーとクライエントの間の1対1で行われ、
この時クライエントには、カウンセラーへの依存性があります。
よってカウンセラーの援助や方針は一貫性が重要で、その為には揺るぎのない定義が必要なのです。
さて、「カウンセリングを受ける」とはどういう事なのでしょうか。
催眠療法などの特殊な場面を思い浮かべてしまうと、少し怖い気もしますが、
殆どの場合は、カウンセラーとクライエントの対話が中心です。
クライエントの症状によっては、一度のカウンセリングで終了することもありますし、
数か月、数年という長い期間をかける場合もあります。
カウンセリング内容は、身近な悩みから、心の病、人生を左右するような不安など様々です。
近年、従業員の心の健康については企業も関心をもって対処し始めました。
人材は宝というように、一人ひとりの精神状態、やる気は業績に影響があるからです。
企業が直接、臨床心理士などを雇用することは稀ですが、
医師やカウンセラーと提携するなどして、快適な職場環境づくりをバックアップする体制が見られます。
心の健康について理解が進んだ現在でも、
多くの人は、不安や悩みに自分の弱さや汚点が内在していると感じ、
他者の目に触れることを避けたい気持ちになっています。
そうした悩みを職場でオープンにすることを躊躇するのが一般的でしょう。
しかし、前述したように業績の維持向上の為には、
従業員が120%のパフォーマンスを引き出せる職場環境が欠かせません。
カウンセリング行為は専門家が行うものですが、
職場でカウンセラーの援助を必要としている者がいるかについて、
誰もが気を配ることができます。
もし、悩みや不安に前向きに向き合おうとしている仲間がいたら、
その“強さ”に敬意を払ってほしいと思います。