研修は実施だけではない?!研修後のフォローが重要!!
2023.03.22
ツイート研修をするにあたって、ニーズの分析や対象者の選定、カリキュラムなど準備することはたくさんありますが、一つ忘れてほしくないものが研修後のフォローです。
研修は受講後に実践できるようになることが目的です。
そのため、「受講者が習得した内容を実践に移していけるよう、どのようにサポートをするのが良いか」、ここまでを考えるのが研修の準備になります。
研修後のプロセスとして2つの視点から考えていきます。
継続的な学習成長の支援
人は一度しか聞いていない情報は30日後には10%以下しか記憶に残らないと言われています。そのため、研修で学んだことを何度も繰り返し学習し、記憶に定着させていく必要があります。
しかし、何度も学習するとしても、同じ手法で繰り返し学ぶのでは発展性がありません。
例えば
1回目:研修後に学んだ内容・アクションプランをまとめて上司に提出する。
2回目:提出内容をもとに上司と面談をする。
3回目:アクションプランの内容を実践できたか振り返りをする。
などの方法で学習機会を設けるようにします。
実践できる環境づくり
次に考えていくべきことは「どうすれば実践してもらえるのか」です。
研修で学んだことを実践させるための最も影響力が高いのは誰なのかという調査によると、最も影響力があるのは「上司」でした。
もちろん本人が実践させる意欲があることも大切ですが、それ以上に上司の影響力は強く、この上司の関わりが実践度を左右するとも言われています。
そのため、上司には研修の前後に関わってもらうことが良いでしょう。
研修前
まず研修前では、受講者になぜこの研修に参加してほしいのか、また、「あなたに期待を持っている」ことなどを伝えてもらい、研修に対するモチベーションを高めてもらいます。
研修後
そして、研修後では学んだことを実践するためには、どのようなサポート、期間があればよいのかを話し合い、必要に応じて上司以外の周囲からのサポートも得られるようにするなど、より実践しやすい環境を作り上げていきます。
中にはあまり協力的ではない上司がいるかもしれません。
協力的ではない理由に部下との対話が苦手ということが考えられます。
得意・不得意があるのは当然のことです。そのため、すべてを上司に任せきりにするのではなく、研修前に部下に何をどう話してほしいのかを明確にし、上司によるばらつきを抑えるようにしましょう。
また、研修後での関わり方も研修担当者側が確認してほしい事項など資料を作成するなど、上司側への支援を行っていきましょう。
まとめ
研修はあくまでも現場での実践につなげるためのものです。そのためには、研修の準備段階から「どうすれば実践に繋がるのか」までをしっかりと考えていく必要があります。
また、実践をするには受講者の意欲はあることはもちろんですが、周囲のサポートも必要になります。上司からのフォローはどのように行ってもらうのかという点も検討し、より効果のある研修を目指していきましょう。