現在、緊急事態宣言が全面解除され経済活動が再開していくなか、リモートワークは生産性向上やコスト削減などのメリットがあることから、継続している企業も多くあります。
その反面、リモートワークによって社内のメンバーの動きが見えない状況となります。
このような状況下においても、管理職は部下の業務状況を的確に把握し、状況に応じて適切なフィードバックを行いながら、部下を目標達成に導いていくことが求められます。
フィードバックの重要性とは
部下を目標達成に導くためには、部下の置かれた状況を的確に把握し適切なフィードバックが必要となります。適切なフィードバックが行われない場合、指導内容が部下へ正しく伝わらず同じミスを何度も繰り返すなど部下の成長が妨げられます。さらには、必要以上に指導時間が費やされるといった悪循環に陥るきっかけとなるのです。
そのため、管理職は適切なフィードバックを行う技術が求められます。
部下へのフィードバックには大きく3つのポイントがあります。
① 事実を行動ベースで振り返る
② 意見は具体的かつ率直に伝える
③ 改善策を一緒に考える
事実を行動ベースで振り返る
部下へフィードバックをする前に、まず最初にすべきことは事実を行動ベースで振り返ることです。フィードバックのきっかけとなった事実に対して、上司と部下の間で認識を合わせることが必要です。認識に齟齬がある場合は人間関係の悪化にもつながるため、部下の置かれていた状況や行動などの事実を正確に把握することが重要です。
意見は具体的かつ率直に伝える
部下と事実の振り返りを行った後、フィードバックを行います。フィードバックでは「具体的」かつ「率直」に伝えることが重要です。もし、部下との人間関係やモチベーションを配慮した結果、抽象的な表現で伝えた場合は重要度や緊迫感が伝わらない可能性があります。そのため、フィードバック内容は明確かつ断定した表現で伝えることが必要です。
改善策を一緒に考える
事実をもとにフィードバックを行った後、部下と一緒に改善策を考えます。改善策は「どのような状況において、どのような行動を行うべきか」を具体的にすることが重要です。最終的に改善策について部下と合意を取ることで納得感を高めます。さらに、部下の良い点をあわせて褒めることで、部下のモチベーションアップにもつながります。
まとめ
フィードバックは、部下の成長だけでなく自身の業務効率を向上させる上でも重要となります。
部下の思いや考えを無視したフィードバックでは、部下の納得感は高まらず課題解決につながりません。そのため、部下の思いや考えを尊重し改善策を一緒に考えていく必要があります。
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