人材教育用語【ラ行:リスクマネジメント】
2015.05.01
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危機管理。経営活動に伴う不測の損害を最小の費用と損害で効果的に処理するための経営管理手法である。研修ではコンプライアンスと組み合わせたプログラムが多く見られる
リスク=危機、危険。
単純に和訳するとこうなります。けれど英語でいう“risk”は少し違っていて、正しくは「予測される不測の事態」を意味します。
「失敗の可能性」とも言い換えることができるでしょうか。
企業の経営活動は時に冒険的であり、常に挑戦ですから、目標売上に達しないこともあり得ます。
大きな損失や事故が発生し、場合によっては批判の矢面に立つこともあります。
つまり、不測の事態に陥る可能性が予想されるから、それを予め管理しようというのがリスクマネジメントです。
リスクマネジメントは経営管理の概念なので、本来は個人的な事柄には使用しませんが、
仕事をする上で、一人一人のリスクマネジメントは必要です。
与えられた業務を完遂するために、するべき事を一覧にしてタスクで管理しますね。
抜け・漏れを防ぎ、納期に間に合わせるためのマネジメントの一種で、皆さんが行っていることですが、これもリスクマネジメントです。
そして、この個人的なタスク管理を職場内で共有し、マネージャーが承認をすることで、組織としてのリスクマネジメントの初歩的な土台が出来上がるのです。
「予想される不測の事態」とはおかしな日本語ですが、冒頭で触れたように企業活動は冒険的です。
サービスの飽和状態が続いて久しい日本経済ですから、他社の踏み入らなかった領域に挑戦する企業も少なくありません。
しかし、それは未知の世界であり、成功の確約はありません。
また、企業は人間の集合体ですから、人的ミスなどの綻びが出て当然です。
それを、ただ緩慢に待っていてはいけない。ということです。
最近、「コンプライアンス」をテーマにした研修が多く実施されるようになりました。
新入社員研修でも1日をさいて学ぶ企業があるようです。
インターネットなどの情報網が発達し、特に、SNSの存在はあっという間に社員の言動を世間に知らしめます。
リスクマネジメントは身近なところから。
これ、鉄則です。