ヒップスターゲート

あゝ人材教育!3分ななめ読み

サザエさん症候群なんて何のその!!月曜日が待ち遠しくなる絵本の効果とは?

2015.02.09

ビジネスパーソンに絵本というと、ウニいくら丼と牛乳ぐらい合わないように思うかもしれません。
が、ぜひとも社会の荒波で日々がんばる大人の皆さんにこそ絵本を読んでほしいのです。

脳とコミュニケーションと時間、この3つに効くのです!!

まずは脳の視点から。

日本大学大学院教授の泰羅(たいら)雅登先生の脳科学的な研究から明らかになったのですが、
絵本の読み聞かせは心の脳とも言われる大脳辺縁系にダイレクトに届くと言われています。
お子さんがいらっしゃる方、やっと読み終わった!という瞬間に「もう1回!もう1回!!!」と
せがまれたご経験はありませんか。
絵本と向き合っているお子さんは「理解しよう」としているのではなく、絵本を「体験している」のです。
スリルを共に味わい、仲間の素晴らしさで心が温かくなり、美味しそうなスープを味わい、
と主人公やその仲間たちとともに絵本の世界を堪能するのです。
それは大人も一緒。絵本を開くと絵本の世界が動き出します。
日常から離れ、森の中や押し入れの奥、時にはクジラのお腹の中に入り込む事も出来ます。
読み終わればスカッと爽快!あるいは心温まるリフレッシュになるのです。

続いて、コミュニケーションの視点から。

絵本は「○○しなさい!」とか、「だから○○はこうだ!」と指示命令や断言はしません。
ほんわかと優しい余韻を残して終わります。なので、解釈は人それぞれ。
それが絵本の良いところ。その様々な解釈をみんなで語るのです。
この一言にグッときた。勇気を出すっていいね。感想だけでも感じた事を言葉に出すだけで
言葉の美しさに触れる事が出来ますし、うまく感じた事を表現出来ないときに、
言葉にするって案外難しいんだと言うことに気づけたりもします。
1冊の絵本でぜひともディスカッションを。これぞまさにダイバーシティです。
余談ですが、大抵の絵本の裏表紙は何とも美しいのです。ちょっとした仕掛けがあったり、
色が美しかったりと絵本を手に取るときの私の楽しみの一つでもあります。

そして、最後に時間の視点から。

大人になると時間泥棒に時間を奪われているのではないか、と思うほど、あっという間に時間が過ぎていきます。
幼い頃はやりたい事ばかりに夢中になれた時間は、大人になるにつれ、
やらなければいけないことややるべきことの量が増え、ワクワクしたり、
ただ空想(妄想)したりする時間が圧倒的に減ってしまうように思います。
絵本は見事なまでに現実から絵本の世界に旅をさせてくれるのです。
自分の為に絵本を選んだり、ソファーに座ってコーヒーと絵本を楽しんだり、
眠る前に明日の為に絵本で心を整えたり、自分を大切にするという「時間」を絵本が運んでくれます。

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大人にこそ絵本を。

日頃、研修講師をしている日もひょっこり絵本を登場させることもあります。
実は絵本セラピスト(絵本セラピスト協会認定)でもあります。

ご縁で、2015年2月21日まで渋谷のブックファーストさんという書店で、
「ビジネスに効く絵本」というフェアを開催させていただいております。
絵本をセレクトし、そこに解説やその絵本と合うおすすめの読み方もご紹介しています。
もしもお近くいらっしゃる方は足を運んでいただけたら嬉しいです。

大人の皆さんに絵本の素晴らしさが届くことを心から願っています。

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