「デキナイ」から始める。
2016.07.20
ツイート研修会社では、研修実施後に、講師所感や受講者アンケートをまとめ報告書を提出します。
報告書は、受講者の言動や指導が必要となった点を総体的に記載しますが、
アセスメントをともなう研修では、受講者の個人特性に踏み込みます。
企業によって、本人へのフィードバックの有無は異なりますが、
たとえば、適性検査の結果を研修ツールとして活用する場合は、直接本人が目にします。
適性検査では、自分の「強み」「弱み」が活字やグラフで表されます。
データとしてアウトプットされた特性は妙に客観的な面持ちをしていて、
受け入れがたく避けてきた課題も遠慮がありません。
自分の弱みや改善点に「建設的に」対峙する難しさを、大人は知っています。
それは、自分をごまかしてでも生きていけることを経験しているからです。
課題に気付かないフリをし、別のアプローチで生活し仕事をこなすことは可能です。
けれど、夏休みの宿題がたまっていくようなストレスが、コロコロと玉になります。
弱みを放置してできたストレス玉は、小さなうちに粉砕しなければなりません。
大きくなると自分と同化し、そこにストレスがあったことさえも忘れてしまうのです。
若い皆さんが抱えるこの種のストレス玉は、まだそれほど育ってはいません。
向き合えば、克服が可能です。
自ら気づいたならばその時がチャンス、誰かに気づかされたなら、それはラッキー。
理想の自分への工程を省略することはできません。
勉強と努力を重ねること、そして、そうしたあなたを認め、支援してくれる人たちの存在。
いわば、若い脳と若さの魅力というところでしょうか。
理想に近づきたい気持ちだけが先走ると、恰好ばかりの陳腐な姿になってしまいます。
できない自分を隠さず真摯に学ぶ姿のカッコよさ!
とうの昔に大人になった私は、
頑張ったり、妥協したり、挑戦したり、諦めたりしました。
理想の自分を模索して、苦しんだ時間も少なくありません。
そうこうしているうちに、若い皆さんを応援する年回りになりました。
あなたが、変わりたいと思ったとき、それが変われるときですよ。