皆様、こんにちわ。キャリア支援講師の倉本祐子です。
7月というのに、「暑さ」を感じない毎日で、
体調を崩されている方も多いと思いますが、いかがお過ごしでしょうか。
さて、「後ろ倒しで誰も得をしない!2016年卒の採用」の記事をたくさんの方に
ご覧いただき、ありがとうございます。
その後は?と気になるところだと思いますので、今回は途中経過をお伝え致します。
先日、とある大学の就職課の方と内定率についてお話をしました。
内定率とは、就職をしたい学生と既に内定をもらった学生の割合を示します。
なんと、その大学では、驚くべきことに6月の時点で40%近い学生が内定をもらっているというのです。
この大学は決して、上位校ではありません。いわゆるMARCH-G(明治/青山/立教/中央/法政/学習院)でもありません。
しかし、40%近い学生が既に内定をもらっていました。
内定先は決して大企業ばかりではありませんでした。
どちらかというと中小企業が殆どで、採用人数も少ないため、
リクナビやマイナビに掲載せず、大学内の合同説明会を活用し学生を採用したそうです。
大学と企業のマッチングがとても上手くいっている例だと思います。
ただ、新ルールに配慮し、「内定」と言わず、「合格」と連絡が来るとのこと。
そして「両親、教授、大学の就職課には言ってもいいが、それ以外の人には内緒で」という一言つきです。
「学生が学業に集中できるように」と後ろ倒しになった、この就職活動スケジュールですが、
実際のところ、多くの企業が、独自のルートやインターシップ、大学内の説明会で
どんどん学生を獲得しているという結果が出ていることが分かりました。
一つ興味深い調査結果をご紹介します。
文部科学省は6月25日、新ルールが大学にどう受け止められているかの調査結果を公表しました。
調査によると、新ルールによって就活期間が「長期化している」と答えた大学が回答82校中の58.5%で、
「学校行事への支障が増えた」「旧ルールの時から支障がある」と答えた大学が合計64.6%に上りました。
その一方で就活期間が「短期化している」「あまり変化はない」との回答が合計37.8%、
「元々支障はないし、新ルールでもない」との回答も31.7%あります。
大半がネガティブな反応をしているわけではなく、以外にも3分の1はポジティブな評価をしてようです。
この結果と実際を見て、今後、就活スケジュールが見直されるのか、分かりませんが、
はっきりとわかっていることは、企業は独自のユニークな方法で学生(人材)を獲得しなければ、
大手人気企業以外の企業にとって欲しい学生(人材)を獲得するのは難しくなるということです。
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