社員が一致団結して取り組むカイゼン活動は、組織の活性化に必要な取り組みである。
それは組織変革を促すものであり、その活性化に必要な要素は次の3つにまとめられる。
【組織の活性化に必要な3つの要素】
1.変革
情報を積極的に探索する、環境の変化を読む、過ちを受け入れ修正していく、固定観念を打破する
2.競争優位
独自性を考える、社員教育に積極的などヒト・モノ・カネ・情報といった視点で考える
3.顧客視点
顧客の価値は何か、新しいライフスタイルを創造する
-変革は重要である!-
ダーウィンの進化論でいう生き延びる生物の条件は、環境の変化に柔軟に対応できることであるが、
経済活動においても同じである。
かつては世界一安全な航空会社として、海外旅行初心者をはじめ、多くの人に安心感を与え愛されたJALであるが、
事故の多発によって、2000年に入り安全運航率は世界でワーストになり、安全神話の名誉に自ら幕を下ろすカタチとなった。
1986年からはANA、JASも国際線に乗り入れが可能になり、
1997年からは新規航空会社の参入や一部航空料金の自由化が行われるなど、
外部環境も相俟って、JALの高コスト体質は競争優位の足かせとなるのであった。
そのような状況下であっても、社長交代をきっかけに、従業員は次第にやる気を取り戻し、
その結果、”安全運航”実現に向けたカイゼン活動は少しずつ成果を出しつつあった。
しかし、経営の体質カイゼンは思うように進まない。
外部環境の要因も大きいが、長年蓄積されてきた組織の常識や固定観念を、自ら打ち破るのはむずかしかったのであろう。
そして、ついに破綻の日が訪れる、、、。
その後は、皆さんもご存知の通り、京セラ創業者である稲盛和夫氏の陣頭指揮により
全社一丸での涙ぐましいカイゼン努力の積み重ねによって、僅か2年半で再上場を果たした。
大空高く飛躍する上で、組織の活性化に必要な3要素(「変革」「競争優位」「顧客視点」)について
再点検してみてはいかがであろうか。
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