業務の自動化で生産性向上を図る
遂に業務改善の実行フェーズを迎える段階となった。
プロジェクトチームが最終的に辿りついた結論。
それは「業務自動化によるミスの削減」である。
業務工程を最小タスクに分解して見直して再構築すること。
つまりは、リエンジニアリングの徹底というわけだ。
ビジネスプロセスを再構築することにより、
業務スピードの向上、人件費などのコスト削減が可能になるが、
その手法にはITを活用することが多いといわれる。
代表的なものがRPAだろう。
加賀もプロジェクト会議に参加する度に新たに勉強することが多く、
ビジネス用語にもだいぶ耐性がついてきた。
RPAはロボティック・プロセス・オートメーションの略で、
人間の代わりに機械やロボットに代行させることを指す。
従来人間がパソコン上で行ってきた定型作業を、
パソコンにインストールしたソフトウェアロボットが
代替して自動的に処理することが可能になるため、
業務ミスは減り、効率的に大量のデータをさばくことができる。
例えば、これまで毎回手入力していた郵送物の宛先も
一度データを登録してしまえば、相手先の住所移転などがない限りは、
まず間違いなく同じ場所に送付することができる。
このようにして、プロジェクトメンバーたちは各部署の
業務フローを可視化して、自動化できるところがないかを
一つひとつ検証し、改善を実施していった。
次回予告
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