2026.02.20

もう「忙しい」を言い訳にしない。部下が自走し、利益を生む時間管理の型

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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定時を過ぎても明かりが消えないオフィスで、メンバーの疲弊した顔を眺めながら、マネージャーは何を思うべきでしょうか。残業を減らせ、生産性を上げろという上からの指示と、目の前の終わらない業務。この板挟みから抜け出すには、個人の気合いや根性に頼るフェーズを終わらせなければなりません。

多くの現場で起きているのは、忙しさの正体が不明なまま、全員が場当たり的に動いているという事態です。チーム全体の時間を創り出すために必要なのは、一部の優秀な人間だけが持つ秘訣ではなく、組織全員が使いこなせる共通の型です。

時間は管理するものではなく、戦略的に創り出すものです。この意識の転換ができない限り、どれだけ効率化ツールを導入しても、空いた時間はまた別の雑務で埋め尽くされることになります。

業務の優先順位という言葉の罠を解く

まず直視すべきは、仕事の優先順位という言葉の罠です。重要度と緊急度のマトリクスは広く知られていますが、現場でそれが機能しているケースは驚くほど少ないのが現実です。なぜなら、多くの社員にとって、すべての仕事が緊急に見えてしまっているからです。

利益に直結するかという判断基準

ここで導入すべき基準は、その仕事が利益や成果に直結するかという視点に尽きます。マネージャーがメンバーに問いかけるべきは、「今やっていることは本当に今日やるべきことか」という一点です。この判断基準をチームの共通言語にすることで、無意識に膨んでいた作業を削ぎ落とすことができます。

集中力を削ぐ割り込みを排除する設計

次に着手すべきは、作業の密度を上げるための設計です。集中力が途切れる最大の要因は、突発的な割り込み仕事や、頻繁に届く通知にあります。一人の集中が途切れるたびに、チーム全体のパフォーマンスは目に見えない形で損なわれていくのです。

まとまった時間をブロックするルール

これに対処するには、思考に没頭するための時間をあらかじめブロックし、その間は相互に干渉しないというルールをチームで共有するのが望ましいでしょう。まとまった時間を確保することは、細切れの時間をかき集めるよりも遥かに高い成果を生みます。

会議と業務の属人化を見直す

会議のあり方も見直しの対象から外せません。目的が曖昧なまま定例化している集まりは、チームの時間を最も残酷に奪い去ります。資料の読み合わせに終始する時間は捨て、意思決定のためだけの場に変えるべきです。事前に情報を共有し、論点を整理しておく。この当たり前の準備を徹底するだけで、会議時間は半分に短縮できます。

可視化によるボトルネックの解消

また、仕事の抱え込みを防ぐ仕組みも重要です。特定の個人に業務が集中し、その人間がボトルネックとなってチーム全体が停滞する光景は珍しくありません。業務を可視化し、誰が何を抱えているかをリアルタイムで共有することで、余力のある人間がサポートに回る動線を作ります。属人化を排除し、チームとして仕事を回す感覚を養うことが、結果として全員の自由な時間を創出することに繋がります。

完璧主義を捨てて手戻りを防ぐ

こうした取り組みを進める上で、マネージャーが最も警戒すべきは、完璧主義という名の足かせです。八割の完成度で一度共有し、方向性のズレを確認してください。この初期段階での軌道修正が、最終的な手戻りを防ぎ、膨大な時間を救い出します。最初から百点を目指して独りで抱え込むメンバーに対し、早めの共有こそがチームへの貢献であると説き続ける必要があります。

まとめ:主導権を取り戻し、余白を創る

時間管理とは、自分の人生の主導権を取り戻す行為に他なりません。仕事に追われる日々から、仕事を追い越す日々へ。マネージャーが率先してこの型を実践し、成果を出している姿を見せることで、メンバーの意識は確実に変わっていきます。

残業削減は、単なるコストカットではありません。メンバーが心身ともにリフレッシュし、新しい知識を吸収し、クリエイティブな発想を生むための余白を創ることです。その余白こそが、次の大きな成果を生む土壌となります。

自由な時間を創り出す技術をチームの共通言語に据え、個人の努力を組織の仕組みへと昇華させましょう。その一歩を踏み出すことで、生産性の向上と、メンバーの幸福度は必ず両立します。


自由な時間を創り出す「時間管理の型」研修スライド

今回解説した、チーム全体の残業を減らし生産性を高めるための具体的な手法を、社内研修でそのまま使えるパワポ資料としてまとめました。個人のタイムマネジメントから組織の仕組み作りまでを網羅しており、多忙なマネージャーが現場の意識を変えるための強力なツールとなります。

自由な時間を創り出す「時間管理の型」研修スライド(資料)

 

https://manabislide.base.shop/items/129555865

<補足>この資料は、時間の使い方を単なる個人のスキルに留めず、組織全体の共通言語に落とし込むことを目的としています。無駄な会議の削減や、業務の優先順位付け、集中時間を確保するルール作りなど、即効性の高いアクションを体系的に学ぶことができます。パワーポイント形式で提供しているため、自社の状況に合わせた調整も容易です。

指示を待つ組織から自走するチームへ。時間を味方につけ、最大の成果を出すための土台をこの資料で構築してください。

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