京都決戦!舞妓VS新入社員/勝利に繋がった挨拶&自己紹介の重要性とは?
2014.11.21
ツイート挨拶は人間関係の基本。挨拶の仕方もビジネスマナー研修で学ぶ項目の一つです。
「語先後礼」(言葉を先に言ってからお辞儀をすること)やお辞儀の角度、目線、姿勢、手の位置など、挨拶と一言でいっても、まずはその形だけでも学ぶべきポイントがいくつもあります。
社会に出て(もちろん学生時代もですが)、挨拶がきちんとできると、
それだけで相手に好感をもってもらうことができ、それが仕事で役立つことがあります。
今回は、私が保険会社に入社して1か月が経った頃のお話です。
20年近く前のことですがどうぞお付き合いください。
新入社員の私は、何をするにも緊張の連続。そんな中、ある大きな会合で司会進行を任せていただくことになりました。
私は、まだ入社1か月ですから、「司会進行なんて出来ない!」と思う余裕すらなく、「言われたことをやる」ことに必死でした。
さて、その会合当日。会議は、何とか滞りなく終了。
その後、別会場の座敷で懇親会です。
勤務地が京都でしたので、場所柄、懇親会には、舞妓さん、芸子さんが数人いらっしゃっていて(私はびっくりしました!)、出席者の皆さまのお酌のお相手をしてくださっています。
司会進行が終わっても、私の仕事はまだ終わりません。
次は、会費を参加者全員から回収するという役割です。
今思えば、受付で回収すれば良いものを、なぜか懇親会が始まってから、お一人ずつ回収して回ることになっていました。
そこで、舞妓さんがお酌をされている横で私は会費を回収して回りました。
この会合に出席されている方々は、私はその日が初対面でしたが、今後も仕事上お付き合いしていく皆さまです。
しかし、皆さまは、舞妓さんにすっかりメロメロのご様子。
私には全く目もくれてくださいません。
そこで、私は、「舞妓さんに負けてたまるか!」と心の中で闘志を燃やしました。
舞妓さんは、今夜限りですが、私は皆さまと今後もお仕事をしていくのだから!と。
もちろん舞妓さんは、私がそんな闘志を燃やしていることなんて知る由もありません。
舞妓さんが何とも可愛らしい、たおやかな言葉でお話されているのを横目に見ながら、負けるものかと私も必死に話しかけ、そしてミッションである会費を回収してまわりました。
そして、無事に会合は終了。
舞妓さんとの(一方的な)対決にどっと疲れたのを覚えています。
後日、出席されていた方から私の上司にこんなご連絡を頂きました。
「会費の回収をしていた新人だけど、お金を回収する前にきちんと挨拶をして、その後、自己紹介をして、最後に会費を回収していてすごく良かったよ。」
私は「舞妓さんに負けるものか!」という思いだけで動いており、実は、その時は全く意識していなかったのですが・・・。
(一方的に)舞妓さんと対決していたおかげで、結果的に舞妓さん以上にこだわりを持って、挨拶と自己紹介をしていたのだと思います。
「挨拶⇒自己紹介」をしたことを評価していただいた!
「三つ子の魂百まで」と言いますが、私が社会人になって初めて褒めてもらったこの出来事は、深く心に残りました。
どんな方とお会いしても、何かすべきミッションがあったとしても、まずは挨拶、そして自己紹介をして、相手に自分のことを覚えていただくこと、これを私は自分の仕事生活の中で大切にして対応しています。
当たり前のことかもしれませんが、本当に大切なことだと思います。
いつも気持ちを込めて、挨拶と自己紹介をしたいものですね。
皆さまの会社では、気持ちの良い挨拶が飛び交っているでしょうか?