在宅勤務で日中はパソコンにかじりつきっぱなしという人も多いでしょう。
通勤がなくなって外に出る機会がめっきり減った、
運動習慣がなくなってしまったという人もいるかもしれません。
さて、在宅勤務になってから急に疲れやすくなったと感じてはいませんか?
もしそうだとしたら、その原因は○○にあるのかもしれません。
疲れにくい体をつくる
仕事で常に高いパフォーマンスを発揮するためには、
体調管理が重要であることに異論の余地はないでしょう。
体調管理とは一体何か?
一言でいえば"健康体を維持すること"なのでしょうが、その健康体をもう少し細かく
要素分解してみると、その一つには「疲労を溜めないこと」が挙げられます。
疲労が溜まれば、体もだるくなり脳の働くも悪くなります。
以前と同じ作業量であっても、疲労が蓄積されていれば効率も落ちてしまいます。
生きている限り、疲労から無縁の生活を送ることは不可能ですが、
疲れにくい、疲労を溜めにくい体にしていくことは十分に可能です。
疲労の原因は神経にあった!?
日常的にスポーツをしている方や、学生時代に部活をしていた方は、
「疲労とは乳酸が筋肉に溜まって引き起こされる」
と聞いたことがあるかもしれません。
確かに疲労の原因の一要素ではあるかもしれませんが、
その全てを乳酸のせいにするのは少々無理があります。
なぜなら乳酸だけでは、ビジネスパーソンが抱える疲労の原因を
説明することができないからです。
たかだか通勤程度でスポーツ選手と同等の運動かと言われれば違いますよね。
乳酸が溜まるから疲れるのではないのです。
それでは疲労の原因とは一体何なのか?
最新のスポーツ医学の見解によると、
それは「神経のコンディションの悪さ」なのだそうです。
例えば自律神経。
人間の体の脈拍や呼吸、消化といった活動は自律神経が担っています。
ここに過度の心的ストレスがかかるなどして、神経バランスが崩れると、
夜に眠れなくなったり、血圧が上昇したり、脈拍が乱れたりします。
この状態が不調を呼び起こし、疲労感となって表れてくるのです。
大切なのは疲労予防
ビジネスパーソンが心掛けるべきことは疲労を予防することです。
先述の通り、疲労は神経コンディションが悪化した時にやってきますので、
その状態をいかに避けるかということが重要です。
スポーツ医学ではケガで故障中の選手に次の問う名アドバイスをするそうです。
「できる範囲でいいから体を動かしてください」と。
理由は二つ。
一つは人間の体は動かないと、機能がどんどん衰えてしまうようにできているから。
もう一つは日中に体を動かしておかないと、夜間に体がリカバリーされないからだそうです。
日中あまり動かずにじっとしている日は、夜の寝つきが悪いと感じる人も多いことでしょう。
これは自律神経の交感神経と副交感神経の交替がうまくいっていないためです。
当然、夜に十分な睡眠が取れなければ、体のリカバリーがされず回復しません。
つまり、今日は疲れたからじっとして休もうは全くの逆効果で、
疲れを感じている日こそ、日中に適度に体を動かすことが大切なのです。
これを日頃から意識して生活することで、疲労予防につながり、
疲れにくい体をつくっていくことができるのです。
疲労は一夜で全て消えてなくなるものではありません。
そしてはっきりと目に見えるものではありません。
それゆえ、疲労を軽視してしまいがちですが、
実は疲労は体に様々な不調をもたらします。
疲労と上手に付き合いながら、最高のパフォーマンスを発揮できる体をつくっていきましょう。
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