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HRD用語【バズ・セッション】

2015.08.03

【バズ・セッション】

ドナルド・フィリップスにより推奨されたグループ討議方式の一つ。ブレーン・ストーミングの一種で、少人数(フィリップスは6名を推奨)のグループによって得られた結論を、代表者が発表し、その内容について参加者全体でさらに討議を進める方法のこと。

バズ・セッションのバズ(=buzz)は蜂の羽音のことです。 セッション(=session)は会議。

 

討議方法には色々あります。
専門家を交えて行うような大規模な『パネルディスカッション』や『シンポジウム』。
『ディベート』は多角的にモノゴトを検討し、事実の見落としや誤認を防ぎます。
自由討議として一般的なのが、『ブレーンストーミング』。
他者の意見を批判しないルールは、アイデアに限界をつくりません。
『バズ・セッション』は、大人数の会議でも参加者全員に発言の機会が与えられます。

さて、集合研修では、このバズ・セッションをしばしば利用します。
いきなり全体討議をするよりも、小グループで結論を出し、その後、全員で意見を整理したほうが、受講者の意見をまんべんなく拾え、研修に対する自発性を高めることができるからです。
研修や会議は、参加者の当事者意識が大切です。
与えられた課題に対し、自分は「考え、討議した」という事実が、参加者を渦中へと導き出すのです。

しかし、小グループであっても起こり得るのが発言者の偏りです。
どうしても力のある人が討議をリードし発言も多くなる、アレです。
会議に出席して、「自分は必要ないな、仕事に戻りたいなぁ」と思ったことはありませんか。
当事者意識がなく発言をしない本人が一番良くないのですが、役職や担当職務の違い等から仕方のない側面もあります。

人は、恐ろしいのもの。たとえ初対面同士の新入社員研修であっても、一瞬でグループ内のパワーバランスをかぎ分けます。
気をつけないと発言をしない受講者は最後まで討議に参加しないで終わってしまいます。

グループで話し合い、出した結論は結果を受け入れやすく問題意識も高まります。
ファシリテーターは参加者全員が討議の行方に興味をもつようにしなければなりません。
蜂の羽音のように賑やかで活気ある会議が理想です。

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