現代は、データや情報の価値があらためて見直されている時代である。
あらゆる組織で働く人たちが、正確な情報を欲している。競争に勝つために、企業は今までも、”敵を知り己を知れば百戦危うからず”を地で言った活動をしてきた。競争企業の商品・顧客・強み・弱み、そして、自社の商品・顧客・強み・弱みを知ることで、(つまり適切な情報を入手し活用する)競争に勝とうと努力をしてきたのである。
今までは競争企業の商品の売れ行きや、顧客層・あるいは商品の特長などの情報を仕込むのは、それこそ営業の能力次第であったと言える。スーパーエリートの営業は、自分の顧客・自社の商品だけでなく、競争企業の商品知識も豊富で、どういった強みや弱みがあるのかを知りぬいて顧客を獲得していった。
ところが、現代(そして未来)は、自社商品や競争企業の商品の売れ筋の評判は、SNSから入手できる時代になっている。
個人情報保護法の改正案が成立すると、個人が特定できないPOSなどの売上実績データの販売が可能になる。そういう時代になると、営業における仕事の仕方が変わってくることは、容易に想像できる。
ドラッカーが語るように、営業力ではなくマーケティング力が試される時代到来!
すなわち、営業個人の能力に頼るのではなく、情報の収集力と発信力で勝負する時代になるということだ。
将来の企業の仕事のやりかたが、情報の活用の仕方で大きく変わる。これから3年や5年で、そういった”情報感度の高い社員”の育成ができるかできないかで、市場おける企業価値がきまってくるだろう。
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