他からの支配や制約を受けずに、自分自身の規範に従って行動すること
企業の採用情報ページでは多くの企業が「自律型人材」を求めています。
冒頭の定義はあくまで“自律”の語釈ですが、
この定義通りの人が「自律型人材」だとしたら、
社内ルールとは別の、独自の規範で行動する人ということになってしまいます。
当然の疑問として「そんな人ばかりで組織は大丈夫?」と思いますね。
では、社会人にとって“自律”とは何でしょうか。
自律の反語である“他律”はどのような語釈がされているでしょう。
他律=自らの意思によらず他からの命令、強制によって行動すること
だそうです。
いわゆる「指示待ち」と言われる人のイメージではありませんか。
そんな社員は困ります。仕事が進みません。
このように他律の反語として解釈すると「自律型人材」も分かりやすくなりますね。
しかし、実は、もう少し奥が深いとも言えます。
企業がビジネス環境の変化に対応しなければならないことは言うまでもありません。
つまり、ビジネスのスピードを速めて新しいサービスを生み出すには、
昨日までのルールに拘ってはいられないということです。
この時、盲目的に社内ルールに従う社員では頼りにならないと思うのです。
自律した社員には独自の規範があるので、社内ルールや風習に批判的かもしれません。
けれど、企業側にその批判を建設的に捉える受け皿があれば、それは変革の貴重なチャンスとなり得ます。
自律した社員が求められる理由、
それは、そこに留まらず成長する企業であるため。なのです。
自律した個と個、個と組織の対立が生むものこそ、
新しく創造性のある価値ではないでしょうか。
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