2016年度新入社員労働に関する意識調査
2016.06.21
ツイート2016年度新入社員労働に関する意識調査
2016年度新入社員1410名を対象に意識調査を実施いたしました。近年の新入社員は学習指導要領や社会環境が目まぐるしく変化するなかで成長をしてきました。よって職場での新入社員との関わり方は年ごとの試行錯誤となっているのが現状です。その一例として1990年代後半からのネット社会へのドラスティックな変移は、現在、各職場でリーダーとして活躍している世代と新入社員との間にコミュニケーションの溝を作り出しています。企業の永続的な経済性の追求を果たすために、人材育成、とりわけ新入社員教育は質の高さが求められます。当意識調査では、講師陣にも新入社員の「強み」「弱み」をヒアリングしています。人材育成の手助けになれば幸いです。
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【調査名称】2016年度新入社員 労働に関する意識調査
【調査方法】アンケート調査(選択式)
【対象人数】2016年度新入社員 1410名(ヒップスターゲート実施プログラム受講者)
【調査期間】2016年4月2日〜5月12日
2016年調査結果は、「仕事以外の話もできる雰囲気」が49%と、次点の「マナーや仕事の基本スキル」22%、「仕事は丁寧に教えてほしい」15%と大きく差を広げ、2015年度との違いを見せた。業種別では、「仕事以外の話しもできる雰囲気」プラント・エンジニアリングが54%と最も高く、続いてサービス・商社53%、石油・化学が49%である、「マナーや仕事の基本スキル」は、ソフトウェア・情報処理が33%と高く、続いて石油・化学の28%であった。
2016年は「周囲との良好な人間関係」のみが40%を超える数値を出している。2015年は回答率43%だった「仕事がこなせる能力」は34%に数値を下げ、「周囲との良好な人間関係」と「仕事と私生活の両立」にポイントを振り分けた。業種別では「周囲との良好な人間関係」はサービス・商社が59%と最も高く、続いて石油・化学が47%である。「仕事がこなせる能力」は、石油・化学が37%、製造、プラント・エンジニアリングが33%と同率で並んでいる。
2015年は回答率27%だった「社会人としての成長」が21%に数値を下げ、「自己実現」36%にポイントが流れている。また、昨年、回答率が4.8%増え、11.9%であった「給与・昇給・昇格」は、今年も4.1%の回答率増加で16%となり、「顧客満足」と順位が逆転した。少ない伸びであるがこの回答への増加傾向が続いている。業種別では、「自己実現」はソフトウェア・情報処理が43%と最も高く、続いて製造が37%である。「社会人としての成長」は、石油・化学が28%と最も高く、続いてプラント・エンジニアリング22%となった。
2016年調査結果で回答が集中したのは「指示者への確認」33%、「周囲への確認」31%、「調べて進める」25%で、昨年と変化は見られない。業種別では、「指示者への確認」は、サービス・商社が50%と非常に高い。数値が低いのは化学の29%である。「周囲への確認」は昨年と同様に石油・化学が37%と最も高く、続いて製造の32%となった。「指示者への確認」と「周囲への確認」に対し、最も多く回答した業種と最も少なく回答した業種が反転する結果となった。
高い回答率なのは「不明点を確認しながら進める」26%、「先輩を手伝い覚える」25%、「周囲を見て気配りある行動をする」24%の3つである。「不明点を確認しながら進める」は最も高い回答率がサービス・商社の28%、最も低い回答率がプラント・エンジニアリングの25.3%で、回答率に業種別の差は見られない。 その他、「先輩を手伝い覚える」がソフトウェア・情報処理で33%、「周囲を見て気配りある行動をする」がサービス・商社で28%とそれぞれの業種の回答率が高かった。
回答の中でも高いのは「スキルが身についたら働きたい」48%と「短期間ならば働きたい」の21%。ここに「すぐにでも働きたい」16%を加えた「働きたい」の回答総計は85%となった(昨年は79%)。「海外では働きたくない」の上位回答業種は、昨年と同様でサービス・商社28%、ソフトウェア・情報処理13%となった。