2015.09.30

合言葉は「ミニマムスタート!」研修内製化のメリット・デメリットとは?

あゝ人材教育!3分ななめ読み

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「研修内製化」

人材教育に携わる人であれば、この言葉を耳にしたことがあると思います。
企業で行う研修を、自前で(=社内の人間が講師を務めて)行うことですね。

もちろん、明確な定義はありません。
しかし、研修会社などベンダーに運営を委託する「講師派遣型」の研修と異なり、一般的には以下の特徴があるようです。

●社内講師が登壇する
●プログラムの設計を社内で考える
●教材(テキスト、ツールなど)を社内で作成する

ここで、一般的に言われる研修内製化のメリットを考えてみましょう。

メリット1)研修会社に依頼するよりも低コストで行える
メリット2)自社の企業風土に合った研修にコントロールできる
メリット3)研修ノウハウを蓄積できる

1は、ケースバイケースですね。確かに研修会社に依頼すれば何十万と費用がかかりますが、それをすべて自前で賄うとなると(担当者の給与を時給換算してみると)、案外コストがかかるかもしれません。
2は研修内製化の最も大きな恩恵でしょう。研修に自社の考えや事例を組み込むことができます。
3は、はじめのうちこそ担当者や社内講師も苦労するかと思いますが、ノウハウが蓄積できれば、次年度以降は課題も見えてグッと楽になるはずです。

いっぽう、デメリットはどうでしょうか。

デメリット1)講師育成やコンテンツ制作に多大な時間と労力がかかる
デメリット2)プログラムやコンテンツの質が不安になる
デメリット3)研修を見る視点が社内のみとなる

1は、それなりに覚悟が必要ですね。特に内製化に切り替える初年度は、どうしても時間や労力がかかってしまいます。
2は、試行錯誤を繰り返して最適なものを作る企業様が多いうようです。はじめのうちは大変かもしれません。
3は、場合によっては…というレベルですが、自前で十数年研修をやっていると“慣れ”というものがでてきます。勿論うまくいっていれば問題ないのですが、外部の視点を入れるという意味で、研修会社や教育コンサルタントに相談するのも一つの方策かもしれませんね。

このように、研修内製化にはメリット・デメリットがあり、必ずしも良いことだけとは限りません。

時間やコストはトレードオフですし、何より「自分が研修に登壇する」という方は、それだけでプレッシャーを感じてしまうことも多いです。

よく内製化にシフトするとき、最も小さな範囲から始めること(=ミニマムスタート)が良いといわれています。出来る限り小さな範囲から初めて、徐々に拡大する。そうすることで「失敗時のリスク」「担当者の精神的負担」などを極力低減することができるからです。

研修内製化のメリット・デメリットを理解し、最適な教育体系をつくるスタートを切りましょう。

 

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