グッピー理論から学ぶ小さな成功体験の重要性
2016.02.23
ツイートグローバルな時代である。ソフト開発を含め多くの業務が国際的にアウトソーシングされる。
このような変化を敏感に読み取り、新たな行動を起こすことが必要だ。
ぬるま湯に安住し「ゆでカエル」にならない意識と行動が求められる。
グローバルな中で日本が生き延びるためには、新発想のイノベーションが必要だ。
社員一人ひとりが現状に満足せず、新しい提案を積極的に発案する。
そのためには目標の明確化が必要である。
しかし大きな目標の設定だけでは、求める成果が得られるまで時間がかかり、社員のモチベーションが続かない。
小さな成功の積み重ねが求められる所以だ。
「グッピー理論」というものがある。
米国大学の心理学の実験によるものであり、グッピーとは尾ひれの綺麗な熱帯魚である。
実験はこうだ。
グッピーを海から100匹獲ってきて水槽に入れる。
餌をやると餌を食べられるグッピーと食べられないグッピーに別れる。
これがほぼ半々、つまり50匹対50匹の勝ち組と負け組みが生まれるのだ。
この勝ち組と負け組みを別々の水槽に移し餌をやると、それぞれにまた勝ち組と負け組みができるという。
これもほぼ半々、つまり25匹対25匹だ。
さて、ここで問題であるが、この「勝ち組の中の新たな負け組み」と、
「負け組みの中の新たな勝ち組」を同じ水槽に移し餌をやるとどうなるだろうか?
結果は、最初は負け組みながら新たな勝ち組になった25匹が、続けて勝ち組になるそうだ。
これは小さなことでも成功体験を積むことの重要性を指摘している。
スポーツの世界とも共通するが自信を持つと大きな力を出すことができる。
そして脳からは報酬物質ドーパミンの影響が出てくるのである。
最初は小さな成功体験や閃きであっても、その体験が次の大きな成果に繋がっていくのだ。
そのためには社員の目標設定とマイルストーンごとの成果設定が有効なのである。