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ハラスメント研修

ハラスメント対策の重要性

  • ハラスメントが及ぼす経営リスク

    ダイバーシティ(多様性)が推進されている昨今、様々な価値観を持つ方を受け入れていく企業が増えていきます。これまでは許されていたような職場内でのちょっとした悪ふざけで発した言葉や行動も、現代社会では、「ハラスメント」として問題視され、訴訟になることもあります。訴訟が起こることは、会社・組織において計り知れない損害をもたらします。

  • セクハラは相手の感じ方次第

    ご存知のように、セクシュアルハラスメントは原則として、相手が不快に感じた時点でNGということになります。「え?どうしてこれが?」と思うようなことも、相手が耐え難い場合もあるのです。セクハラに対する理解を深めることは、双方にとって不幸なリスクを減らす、大きな意味があります。

  • 誰もが加害者になりうるパワハラ

    業務過多、仕事の効率化により、一人が抱える仕事量は増える一方だと言われています。そんな中で顕在化しているのがパワーハラスメントです。熱血指導のつもりがエスカレートしてパワハラに繋がった例もあるほどに、個人の理解の低さが事件を大きく、周りを傷つけることになります。誰もが加害者になる可能性があるからこそ、一人ひとりが理解を深めて、組織としてどのように改善し、撲滅すべきかを考えることに意義があります。

研修のねらい

ハラスメントが起こる主な理由

  • ハラスメントの知識が
    欠如している
  • 知識はあるが、
    重大性の意識が低い
  • 自分は大丈夫、
    という過信

  • ハラスメントの基礎知識を理解し、具体例と防止策を学ぶ

  • ハラスメントを引き起こさない適切な指導方法を習得する

  • 職場におけるハラスメントを認識し、ハラスメント防止への意識を高める

研修の流れ

  • ハラスメントとは
  • セクシュアルハラスメントとは
  • パワーハラスメントとは
  • 適切な指導方法とは
  • ハラスメントの防止に向けて

ハラスメントに対する正しい知識を得て、より良い職場環境をつくります

研修の特長1

実際の裁判例を題材にして、ハラスメントの知見を深める

会社の責任が問われた裁判例、ハラスメントと認められなかった裁判例など、実際に裁判で扱われたハラスメント事例を用いて、実際にどのような行為について、企業や加害者の責任が問われているのか学習していきます。

例)セクハラ、パワハラの実例

  • 事案1

    自治体の総務局で、都市整備局職員の男性主事が同僚の女性職員に対して、交際を求めるメールの送信や、性的表現を含む自作小説を机に置くなどの行為に及んだ。
  • 判決1

    加害者である主事は停職7日、管理監督者である副参事も口頭注意を受けた。
  • 事案2

    営業職として10年以上勤務した男性は、社長にはっきりと意見を述べる性格が煙たがられ、突如、退職勧奨(強要)を受け、営業の仕事を外された。その後も2か月間執拗な退職強要が続いたが、男性は再就職が簡単にできる年齢でなかったこともあり、退職を拒否し続けた。すると会社は、倉庫への配置転換及び課長職からの降格を命じた。
  • 判決2

    配置転換・降格命令によって減額された賃金の差額の支払が命じられた。
    さらに、男性には賃金差額等によっても補填されない精神的苦痛による損害があるとして、慰謝料50万円の支払も命じられた。

研修の特長2

豊富なケーススタディを通して、
現場で役に立つ実践的な知識・スキルを獲得する

パワハラに関して、管理者の方から挙がる声で多いのが「指導に対してパワハラだと訴えられるのではないか」という不安です。
パワハラの判定は、行為者がどのような意図で言ったか(行ったか)は関係ありません。
また、指導とパワハラに明確な境界線がないことも頭を悩ませる原因の一つかもしれません。

  • 部長

    おい!木村!○×商事の佐藤様から商品が届いていないとクレームのメールが入っているぞ!!

  • 木村

    えっ!?本当ですか?

  • 部長

    納期はどういう話になってるんだ!俺は、何も聞いてないぞ!
    進捗については逐一報告しろといつも言っているだろ!一体何をやってるんだ!!

  • 木村

    先方の担当者には確認を取って、15日ではなく25日の納品で了承いただいたと思うのですが…。

  • 部長

    それじゃ、どうしてクレームが来るんだよ!!なんで納品日が変わると分かった時点で報告・相談しなかった!
    うちの信頼を損なうような大問題になったらどうするつもりだ!損害をお前が補填してくれるのか!?
    だからお前とは仕事をしたくないんだ。半人前のくせして思い上がって自分を過信するな!
    先方に謝罪に行ってきちんとお詫びして来い!お許しをいただけるまで、会社には帰ってくるな!分かったな!?

管理職やマネージャー層は、会社や組織の成果を上げることに対して、大きな責任、プレッシャーを背負っています。
時には部下を厳しく指導することも必然の行動といえますが、上記のような行き過ぎた指導は言葉の暴力です。
こうした事例を通して、相手の人権を尊重した適切な指導・叱り方を学習していきます。

カリキュラム

●講義 ○演習
学習項目 学習形式 学習のポイント
1.オリエンテーション 講義 ●講師自己紹介 ●研修の目的とねらいについて
2. ハラスメントとは? 講義 ●ハラスメントが与える悪影響について
●世の中にあるハラスメントには、どんなものがあるか
3. 多様な生き方 ~ダイバーシティ~ 講義
個人ワーク
●多様化している人材について、LGBTについての理解を深める
○ダイバーシティにおける自分の考え
4. セクシュアルハラスメント 講義
個人ワーク
○セクハラ理解度セルフチェック
○セクシュアルハラスメントはなぜ起こるのか
●セクハラが起こる背景と傾向(2つのセクハラ)、セクハラの原因
●セクハラの判断基準とは
○これって、セクハラ?(職場における事例を考える)
●セクハラが与える心因的影響、セクハラを防ぐために、訴訟事例について
5. パワーハラスメント 講義
個人ワーク
グループワーク
○パワハラ理解度セルフチェック
○パワーハラスメントはなぜ起こるのか
●パワハラが起こる背景と傾向(誰もが加害者になる可能性がある)
●パワーハラスメントの判断基準とは
○これって、パワハラ?(職場における事例を考える)
●パワハラが与える影響、パワハラを防ぐために、訴訟事例について
6. 適切な指導方法 講義
個人ワーク
グループワーク
●パワハラと正当な指導の違いとは?「叱る」とは、どういうことなのか?
○ケーススタディ
●褒めることで得れる信頼の絆
○部下の褒めるポイントを考える
7. ハラスメント防止に向けて 講義
個人ワーク
グループワーク
●ハラスメント撲滅のための行動(未然に防止するために)
○自組織で、未然防止のためにできることは
●相談を受けた場合の対応について
○もし、あなたが相談を受けたらどうしますか
8. まとめ 講義
個人ワーク
●研修のまとめ
○明日から実行すること

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