職場内にある見えない壁とは何か?
働き方が変わっている中で、
チームでプロジェクトを推進する時、たとえそれが職場内のメンバー同士であったとしても
様々なコミュニケーションの問題が発生しがちです。
その背景には、年齢が違うと言葉の意味を取り違えたり、
異なる価値観によって意思疎通が難しくなる「壁」があるからです。
これらの壁を越えて、チームで円滑に仕事を進めていくためには、
何が大切なのでしょうか。
壁を取り除くための具体的な方法
職場でよく起こりがちな問題としては、
コミュんケーションの取り方の違いが挙げられます。
デジタル技術に慣れ親しんでいる20~30代の人は、
顔を合わせて話すよりも、メールやチャットで
コミュニケーションを取ることを好むことがよくあります。
一方で、40代以上の人は、どちらかというと直接顔を見て、
Face to Faceのコミュニケーションを取りたいという傾向にあります。
当然のことながらチームで円滑に仕事を進めていくためには、
コミュニケーションの壁を取り除いて、お互いの価値観や考えを理解し、
歩み寄っていかなければなりません。
情報共有や密なコミュニケーションは、
チーム力の源であり、非常に重要な要素の一つです。
こうした問題に対する効果的な対処方法は何でしょか。
例えば、職場内でミーティングをする時、
オンラインと対面の両方をバランスよく組み込むことです。
今週はオンラインでミーティングを進め、
来週は会議室に集まって議論をする。
このようにお互いが好む環境や価値観に共に身を置き、
時間を過ごしてみると、視野が広がっていきます。
今まではオンラインを敬遠していた年配の方も
場所を選ばずにすぐに繋がれる喜びを感じるかもしれません。
対面の必要性を全く感じていなかった若手の方は、
オンラインとは比較にならない程、
相手の雰囲気や仕草に関する情報が目に飛び込んでくることで、
メンバーの意外な一面や気づかなかった側面を知ることになるかもしれません。
自分の感覚を過信しない
人間は「見たいものを見る」生き物です。
これは自分が興味を持つものや、自分が望むものに
引き寄せられるということを示しています。
例えば、テレビ番組では自分が興味を持つジャンルのものだけを見る人が多いでしょう。
また、書店では自分が欲しいテーマの本だけを探すはずです。
さらに、インターネットでは、検索エンジンを使い、
自分が望む情報だけを見ているはずです。
つまりは、世の中に自分が欲しい情報があるのだから、
自分が必要とするものは他の人も必要とするはず。
自分が好きなんだから、他の人もきっと好きなはずだ、
と安易に考えてしまいます。
こうした安易な考えや思い込みが仕事で蔓延してしまうと、
それは職場での見えない壁となって目の前に現れます。
どうしてあの人は分かってくれないんだろう・・・
なぜこちらの意見を聞いてくれないんだろう・・・
こうしたフラストレーションが溜まってくれば、
分かり合えない人と決めつけてコミュニケーションを
取ることを諦めてしまうことでしょう。
職場内の壁は「見えない」からこそ厄介なもの。
気が付いたら誰も乗り越えられない高さと厚さになっていては手遅れです。
それは実質的な組織崩壊を意味しています。
そうならないためにも自分の感覚を過信することなく、
世の中は多様な価値観に溢れていることを知り、
職場の身近なメンバーと積極的に交流を図りましょう。
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