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インクルーシブ・リーダーシップと通常のリーダーシップの違い

2022.01.11

近年注目を集めている、インクルーシブ・リーダーシップをご存じでしょうか?リーダーが担う役割が時代の変化と共に大きく変化する中で、理想のリーダー像として注目を集めています。 今回は、インクルーシブ・リーダーシップと、通常のリーダーシップとの違いに焦点を当て、詳しくご紹介します。

インクルーシブ・リーダーシップとは?

インクルーシブ・リーダーシップは、一人ひとりが既に持っているリーダーとしての素質を引き出し、全員で組織力を向上させようとする考え方を指します。 インクルーシブ(inclusive)は、直訳すると「包括的な」という意味を持ちます。言葉の意味通り、様々な価値観を包括しながら、組織力を向上させていくという意味が込められたリーダーシップです。

インクルーシブ・リーダーシップが注目される背景

近年、様々な価値観を持つ人たちと共に働きながら社会を創る、多様性の考え方が広く浸透してきました。ただ多様性を認めるのではなく、受け入れることで企業の戦力として包括していくという意味を込めて、ダイバーシティ&インクルージョンという言葉を耳にする機会も増えています。 このようなダイバーシティ&インクルージョンを実現する上では、従来のリーダーシップのように縦型の意思伝達だけではうまくいきません。そこで重要になるのが、従業員それぞれの強みを引き出すことを前提としたインクルーシブ・リーダーシップです。 企業が多様性を尊重していくにあたり、求められるリーダーシップも日々変化が求められており、インクルーシブ・リーダーシップはその最たる例と言うことができます。

通常のリーダーシップとは

では、インクルーシブ・リーダーシップと通常のリーダーシップの違いを見る前に、そもそも通常のリーダーシップとは何かを見ていきます。 これまでリーダーシップとされてきたものは、いわゆる支配型のリーダーシップでした。 部下を管理することをマネジメントとして、仕事の指示を行うことがリーダーの役目でした。言い換えれば、部下を厳しく、そして正しくマネジメントし、適切な仕事の指示を出すことで円滑に業務を進めることができるリーダーが「リーダーシップがある」状態でした。 そのため部下は、上司の指示待ちとなることが多いほか、時には上司の機嫌を伺いながら業務を行う必要がありました。 終身雇用型の雇用形態であれば年功序列の給与水準が一般的だったため、上司の指示に従うという行動は非常に重要でしたが、現在の雇用形態の中では従業員には積極的に業務を行うことが求められるため、時代にそぐわない側面が増えていると言わざるを得ません。

通常のリーダーシップとの違い

リーダーシップの種類の違い

このように、従来のリーダーシップが支配型のリーダーシップであることに対し、インクルーシブ・リーダーシップはインクルーシブ型と呼ばれます。 支配型のリーダーシップとは異なり、1から10まで全ての工程の業務指示を上司が出すことはありません。あくまでも、一人ひとりに包含されたリーダーシップを積極的に出していくことが重要な目的のため、一人ひとりの仕事の進め方や業務内容は個々人に委ねられます。 どのような仕事の進め方が良いかは、一人ひとりの個性によって異なります。従来の支配型リーダーシップの場合、従業員の個性に関係なく全員統一のマネジメントでしたが、インクルーシブ・リーダーシップの場合、個々人に合わせて最適なマネジメントを行っていきます。 一言にリーダーシップと言っても、大きく内容が異なることが分かるでしょう。

行動の違い

は、通常のリーダーシップとインクルーシブ・リーダーシップでは、どのような違いがあるのでしょうか。 通常のリーダーシップの場合、行う行動は部下の統制です。業務指示を出しながら、常に部下がどのような行動を行っているかを観察しています。観察に留まる人だけではなく、実質監視のような統制を行う上司も少なくありません。 一方インクルーシブ・リーダーシップの場合、従業員それぞれから意見を丁寧に聞き、役割に関係なく自身が知らないことは尋ねるという謙虚さを持ち合わせています。 前提として、年齢や役職が高いからといって部下の上に立っているという思想がありません。上下関係を持って統率するのではなく、多様性を活かすことでチーム作りを行う点が、通常のリーダーシップを持つリーダーとの行動差として大きく現れるのです。

特長の違い

通常のリーダーシップとインクルーシブ・リーダーシップでは、長所となる点も異なります。 通常のリーダーシップの場合、決められた業務を時間通りに円滑に行うという点では非常に有効です。それぞれの役割分担が明確に決められており、全体最適を最も重要視する形でリーダーシップを発揮することが求められます。 定型化された業務を最短時間で行うという観点では、非常に有効です。 一方インクルーシブ・リーダーシップは、画一的な視点よりも多様性に重点を置くことを得意としています。 インクルーシブ・リーダーシップは、画一化された業務ではなく、一人ひとりの個性を尊重した業務進行が求められます。したがって、新たなアイディアを積極的に出していきたい場合や、これまでのやり方を大きく変更したい場合にインクルーシブ・リーダーシップは非常に有効です。 ダイバーシティ&インクルージョンを求められる職場では、必然的にインクルーシブ・リーダーシップが求められます。しかし、職場によっては細かな業務を時間通りに遂行することを求められる場合もあるでしょう。 リーダーシップはそれぞれの特長を活かし、適材適所で発揮することが大切だという視点を忘れないことが重要です。

まとめ

いかがでしたか?通常のリーダーシップと異なり、ダイバーシティ&インクルージョンが求められている今、インクルーシブ・リーダーシップが広く求められるようになりました。

インクルーシブ・リーダーシップは、特別な能力ではなく、誰もが視点の切り替え次第で発揮できるリーダーシップです。今後のマネジメントでは、ぜひ積極的にインクルーシブ・リーダーシップを取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

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