⑦ PDCAで向上できる
前項で「継続できる」という内容を記しましたが、単に継続できる以上に、継続的に向上しながらスパイラルアップしていくこともできます。
もちろんうまく運んだ場合の理想形ですが、成功とは、挑戦することで初めて得られるものですから、たゆまずPDCAしましょう。
非常に大切な「C」
このPDCAを回すにあたって、非常に重要なポイントとなるのは、[Check]です。
・研修直後のチェック
まず、受講した社員が、講習の内容を理解できたのかを評価することが必要です。そのためには、理解度をテストしてみる必要があります。「理解度」をデジタルに点数化してみると、ベテランの社員が意外に理解できていなかった、というようなことが如実に点数化され判断できます。
仮に理解できなかったとしても、本人ばかりのせいではなく、教え方がまずかったのか、研修の構成やテキストが悪かったのか、様々に分析してみることが必要です。分析をし、悪かったところは見直さなければ、一向に効果の上がらないことを続けることになってしまいます。また、講師も謙虚に、自分を反省し、教え方はどうだったのか、もっと理解してもらえるようになるには、何を工夫し改善していけばよいのかを深く考える必要があります。
・その後のチェック
直後のチェックをして教育記録を残せば、それでおしまいでは非常にもったいないといえます。教育は、教える過程を経て、本人が学び、実務で期待した能力を発揮し、業務上で成果を表せるということが、最大のポイントになります。
研修のその後の評価は、受講した社員を送り出した上司が行うのが効果的です。上司こそ、期待するところがあって教育を受けられる時間と機会を作ったわけですから、教育が効果を発揮して、本人が新しい仕事をできるようになったかを判断するのに適任です。
そして、その評価によって、不足であれば、補正のための教育を行うもよし、手法を改めて育てるもよし、これが、チェックを正しく行った後の改善のためのアクションであり、教育効果を何倍にも倍増する方法です。
チェックとアクションで教育制度が良くなることより、社員が育つことが肝心です。
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