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あゝ人材教育!3分ななめ読み

超!高齢時代の組織開発(4)~管理職の再雇用~

2016.11.25

管理職再雇用の難しさ

管理職を何歳まで続けていくのか。55歳付近を役職定年として区切りをつけている企業もあります。また、たとえば、満60歳までを定年として、その定年年齢まで役職者を続けられる企業もあります。そういう状況での再雇用にはどのような問題があるでしょうか。

どういう仕事をするか

元管理職であるがゆえに、自分の思いを表現することはたやすいことでしょう。また、部下を持っていたことで、人を指導するという局面も得意とする分野でしょう。容易に考えられるのは、経験をもとに、後進を指導するという仕事は苦もなくこなすことができるということです。立場上管理職ではなくなったわけですから、指導とは言わなくとも、アドバイスをし、仕事を見てあげるということでよいと思われます。
また、意外と、管理職であった頃とすっかり気持ちを変えて、他者に役に立つ仕事も適合する場合がありますので、本人の意向と、人事から見た適性をよく調整して仕事を見つけましょう。単なる名誉職で、表向きは指導役と期待していても、実質はそこに居るだけというのも、本人も相当につらいものです。

元の職場はできるだけ避けよう

管理職をしていたそのままの勤務場所と部署には、かつて部下だった人が在職しています。当の本人にしても、年下の部下だった従業員から見てもお互いにやりにくく、極端に言うと、名前さえどう呼べばよいか分からないという場合もあることでしょう。また、元管理職の本人は「プレイングマネージャー」を求められていたものの、実際には、細かな実務は部下たちがこなしていて、自分では出来ないということもありえます。

新しい管理職からしても、マネジメントの方針が同じであるとは限りませんので、前任者がいる前では、思い切って改革しにくいという実情も生じることでしょう。元管理職の再雇用は、一定の難しさがあります。

よくコミュニケーションをとる

人事としても、本人とあまり話し合う機会が取れずに、コミュニケーションが不十分だとすると、大切な人材を活かす再雇用ができないケースが生じますので、当たり前のことですがしっかりと面談をすることが大前提です。

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