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あゝ人材教育!3分ななめ読み

期待される社員研修の効果について考えてみる

2016.04.08

ひと言で社員研修と言っても、実に様々な研修の在り方があるものです。外部での研修や、外部の講師を呼んで社内で教えてもらうとか、社内研修、そして、e-lerningまで様々な研修様式があります。企業にとって、何が効果的な研修なのか、効果的な社内研修の場を作り上げるためには何が重要か、常に考えておくことが非常に大切です。そうでなければ、ここではこうするのがこれまでの前例だからという理由で開催を続けていれば、研修担当としては楽ができても、実態は陳腐化して研修の効果は発揮できていないということがあるものです。

そこで、期待される社員研修の効果について考えてみましょう。

メリット「手っ取り早く教えられること」

社員研修のメリットは、大勢の教えたい人たちを集めて、教えたいことを手っ取り早く伝え、教え込むことができる、あるいは、教えたつもりになれるということでしょう。研修という名称から、集合研修が多く、一律的に平均的な底上げが期待できることはメリットでしょう。企業の抱える課題に対し、人材に対して何らかの手を打つことができるということです。

デメリット「個人別の指導は難しい」

逆にデメリットと言えば、受講してもらうこと自体が多分に強制的であることから、集まっている人材に一律に教えることが多くなり、各個人の特長に合わせた指導はしにくいということがあります。個人差は、どうしても一人ひとり性別も個性も能力も、異なっており、誰でもが同じレベルという状態を作り出すことはなかなか難しいというのも、研修という特徴から無理ならざるところといえるでしょう。その点、新入社員のように、一様に学生であった人間たちを、自企業の社員として、社風に合う人材に変えていくような場面では効果的であるといえます。また、一夜漬けのように、短期間で教え込んだことは、その日数を過ぎれば忘れるようなこともありますので、付け焼刃的な一過性の教育になる恐れもあります。

効果を上げるために大切な企業ポリシー

いかに効果的な社内研修にできるかどうかは、企業として社内研修にかける期待や、目的・目標に大きく左右されます。いつどのタイミングで、従業員にはどのようにあってほしい、どのレベルまで変わってほしいという経営者の期待を反映できる人材を創出していくことが最も大切な要素でしょう。したがって、企業を取り巻く環境の変化や、ライバルたちの変化、市場の変化を常に見通し、社内研修の位置づけや力の入れ具合も、時々によって姿や形も変わらざるを得ないということがあります。しかも、時代の変化によって、人材一人ひとりの職業観すら変わっていますので、誰でもが、向上心を持っているだろうという思い込みをもとに、教え込んだりするとモチベーションが一向に上がらないということは、すなわち、研修の効果が出ないということにもつながります。

画期的な効果を求めるなら

しかしながら、この大切であるはずの企業ポリシーも、経営者の固まった考えや思考からくるものも多く、大所高所や世界的視野から見れば、誤っているのではないかということも今の日本では潜んでいるのかもしれません。企業内にいては自由な意見が出しにくいとか、反対意見をしにくいということは、企業という縦社会なら必ずどの企業にもあるはずです。企業規模が大きくなればなるほど、企業内にいては素直な修正の戦略を取りにくいからです。そういうことを打破するためには、外部の専門企業やコンサルタントの第三者の視点を借りることも、革新を求めれば求めるほど重要なことと言えるでしょう。しかし、若い世代や外部の視点は、常識にしばられない自由な発想に基づく素直な反応が多いのも事実でしょう。外野だからこそ言える意見というものはあるもので、そこに柔軟な吸収力を持った人材を当てて吸収させるというように、社外の資源を使って大きな課題解決に挑んでみることは、一時的にコストをかけても近道を選択できる場合もあるかもしれません。

内製化するにしろ、プロに頼むにしろ、大切な時間とコストを使う以上、どんな効果を望むのか、何を変えたいのか、社内研修の運営指針にブレがないようにしたいものです。

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