ヒップスターゲート

お客様の声

「チャレンジして良かった」 新人にはそんな気持ちで研修を終えてほしい

2017.12.13

三井住友信託銀行株式会社
佐伯英之(人事部 人材育成チーム 主任調査役)
顧客から資産を預かり、大切に運用することが求められる銀行業務。他社や新規参入企業との競争も激化する中で、どのような人材を求め、どんな育成方針を持っているのだろう。今回、新人・若手向けのビジネスゲーム「Do★Do★Do」をレンタルサービスという形式で導入し、実際に使用した感想を人材育成チームの佐伯氏に伺った。

従来の研修では得られなかった効果を期待

異業種からの新規参入など、信託銀行を取り巻く競争が激化していると聞きます。競争力という観点から、御社ではどのような人材を求めていますか?
佐伯
当社はリテール、ホールセールといった銀行業務のほか、受託事業といった信託業務、さらに不動産業務と幅広い事業を1社で行っていることが特徴であり強みでもあります。こうした強みを十分に発揮するには、社員一人ひとりが高度な専門力を持ち、他の分野の専門家と相互に触発し合いながら、常に新たな付加価値を生み出していく必要があります。競争力の強化のために、そういった「専門性」と「総合力」を発揮できる人材を求めています。
新入社員の育成方針についてお聞かせください。
佐伯
先行き不透明な環境の中にあっては、常に、自ら主体的に考え、工夫し、行動する人材を育成することが大事です。お客さまや社会の求める状況の変化に応じて、より多くの声に信託のプロとしてお応えするには、常に自己研鑽に励み、主体性をもって取り組み、チャレンジを行っていく必要があります。このため、新入社員には、まずは何にでも興味を持って、積極的にチャレンジし、たくさん失敗してもらえればと思います。その中で壁にぶつかることもあると思いますが、周りのサポートを受けながら、自ら考えて工夫することで乗り越えられる人材を育てていきたいですね。
御社は新入社員向けのビジネスゲーム「Do★Do★Do」を導入されていますが、その経緯を教えてください。
佐伯
新入社員研修では、学生から社会人への意識転換を図ってもらうとともに、主体的に考え、工夫し、行動することの重要性を理解してもらうことが大事です。しかし座学だけでは、頭で理解することはできても、仕事の場で体現していくのは難しいもの。実際に体験を通じて、行動変容を促すプログラムがないかと探していたときに「Do★Do★Do」を知り、導入しました。
自社社員が講師を務めるレンタルプログラムで「Do★Do★Do」を導入されましたが、当初の期待や不安などをお聞かせください。
佐伯
当社の方針として、プログラム自体の素晴らしさはもとより、全てを外部の講師の方に頼るのではなく、社員自らが自分の言葉で伝えることが大事だと考えています。そのためレンタルプログラムで導入したのですが、新入社員は素直で真面目で吸収力が抜群なので、間違った伝え方をすると、それが社会人としてのベースになりかねない。そういう意味で、正しく扱えるかという不安はありました。ただ、ヒップスターゲートさんに事前の体験会や説明会に始まって、リハーサルの実施、本番におけるサポートなど、経験に裏付けされた有形無形のサポートをしていただいたので、不安はほとんどなくなりました。むしろ、従来は得られなかった効果が得られるのではないかという期待の方が大きかったです。
「社員が自分の言葉で伝える」ことを重視されたとのことですが、研修内容にはどのように反映されたのでしょう?
佐伯
伝えたいことをあまり多くせず、自ら考え行動し、周りを巻き込む点に予めポイントを絞ることを心掛けました。例えば、研修の途中で、講師である私が各グループのリーダーを呼び出し、目標数字の進捗報告をしてもらう場面があります。そのときに「その方法で本当に達成できるの?」「それは言い訳でしかない」「あなたが一人で達成するのではなく、グループ全体でどうやっていくのかしっかり考えなさい」などと伝えました。その後はリーダーの顔つきが変わり、チーム全体の雰囲気も変化していましたね。またアシスタント講師として、先輩社員にも登場してもらいました。現場の最前線で活躍している先輩社員と接することができるのは、新入社員にとっても貴重ですし、意味があることだと思います。先輩社員にとっても、新入社員を目に見える形で育成できるのは良い経験だったでしょうね。

ビジネスゲーム「Do★Do★Do」は効果の高い行動学習

実際に研修を進める中で、問題はなかったでしょうか?
佐伯
当社は新入社員が約380名おり、一度に研修を行うことができません。このため複数の部屋に分けて研修を実施したのですが、各部屋で講師も違いますし、それが原因で新入社員が受ける印象や学ぶポイントがずれてはいけません。しかし、ヒップスターゲートさんが事前勉強や演習、認識共有の場を作り、丁寧に運営していただいたので、本番では問題なく研修が進められました。また、本番でもサポートでついてくださり、新入社員一人ひとりの個人の行動特性や性格に応じたアドバイスもいただくことができました。
研修が終わった後の手ごたえはいかがでしたか?
佐伯
プログラムが進むにつれて、新入社員の目つきや真剣度が大きく変わっていくのが印象的でした。中でも遠慮がちで大人しかった社員が、プログラムの中で積極的にグループに働きかけて、自分から提案して動くようになりました。その後も人が変わったように元気になり、同期と交流している姿を見て、この研修を導入して良かったと思いましたね。研修後に懇親会をしたのですが、そのときも新入社員たちが、先輩社員をもてなすために会場や料理の手配など自ら企画し積極的に動いていました。現場に出た後も、教えてもらうのを待つのではなく、仕事の意味を考え理解しながら率先して取り組んでいるようです。
研修を通じて、新入社員に最も伝えたかったのはどのようなことでしょうか?
佐伯
当社の育成方針の通り、「一人ひとりが自分にできることは何かを考え、失敗を恐れずに積極的に周りに働きかけ行動して欲しい」ということです。研修は模擬体験なので、失敗しても良いのです。挑戦して試行錯誤するプロセスの中で、多くの気づきを得ることが大事です。プログラムの中で、最終的に売り上げが一位にならなかったとしても、「チャレンジして良かった」という気持ちで研修を終えて欲しい、と思っています。
ありがとうございました。最後にヒップスターゲートへの今後の期待を教えてください。
佐伯
ヒップスターゲートの研修の大きな特徴は、単なるヒューマンスキルの習得や、座学で経験とノウハウを伝えることだけでなく、行動学習を通じてそれらを理解させ行動変容をもたらすことです。通常の座学研修と比較して非常に効果が高く、事前のサポート体制があるため、当社の意向を汲んで臨機応変に対応してもらった面が多々あります。もちろん、コストパフォーマンスにも満足しています。今後も膝を突き合わせて検討させてもらいながら、効果の高い研修プログラムをご提案いただければと思います。
佐伯英之(さえき・ひでゆき)
2013年より人事部人材育成チームで、教育体系の企画、各種研修の設計・運営、自己啓発の推進等を担当。

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銀行業務に加えて、資産運用・管理、不動産の仲介や証券代行などの幅広い業務を展開。銀行・信託・不動産等の各機能を融合させることで、お客さまの資産に関する専門的・総合的なソリューションを提供している。

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