新型コロナウイルス対応策、”電子テキスト「ロクゼロ」”無償提供の結果についてご報告
2020.05.01
4月1日から4月30日の期間、新型コロナウイルス感染拡大に伴う新入社員研修の中止や延期による、新人教育の機会損失に対する対応策として、”電子テキスト「ロクゼロ」”の無償提供”を行いました。※当時のプレスリリースはこちら→(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000022487.html)
つきましては、結果のご報告とウィズコロナにおける新人教育の在り方を提案します。
背景
新型コロナウイルスの対策として、政府から「3密を避けること」や「外出自粛」が要請されたことで、集合型教育を予定していた多くの企業では、新入社員研修の中止および延期が検討され、人材育成の機会が失われようとしていました。
新入社員研修は、社会人の心得・スキルを学び、学生から社会人へマインドを切り替える大切な場です。ヒップスターゲートは人材育成に携わる企業として、新型コロナウイルスの影響により新人育成の機会損失を余儀なくされた企業へ、新人育成の機会をご提供したいと思い、”電子テキスト「ロクゼロ」”の無償提供”を行ってまいりました。
電子テキスト「ロクゼロ」無償提供の概要
ヒップスターゲートが無償提供を行った電子テキスト「ロクゼロ」は、社内勉強会をバックアップするための“テキスト”と“進行マニュアル”のストリーミングサービスです。
※電子テキスト「ロクゼロ」では、特定の講師を設けずに少人数で行う学習の場を社内勉強会と呼んでいます。
電子テキスト「ロクゼロ」は、 参加者がPCやスマートフォンなどストリーミング可能なデバイスを持ち寄って勉強会を行うことを想定していますが、WEB会議サービスを利用することで、参加者を同一の事業所内に集合させることなく、オンライン勉強会として学習を進めることが可能です。
◇電子テキスト「ロクゼロ」公式HP : https://rokuzero.jp/
◇電子テキスト「ロクゼロ」無償提供期間
・2020年4月1日(水)から4月30日(木)
◇無償提供の学習テーマ(内定者、新入社員向けの全14テーマ)
・ビジネスメールの書き方
・自己分析の仕方
・年上の人とのコミュニケーション
・「学生」と「社会人」の違い
・1年目のあるべき姿
・会社の顔になる電話応対
・スラスラ書ける議事録のコツ
・ザ・コンプライアンス
・ダイバーシティ基本的な考え方
・ロジカルシンキング(論理の軸)
・仕事を任せてもらえる「報告・連絡・相談」
・収益と費用を読み解く
・PDCAサイクルと自己成長
・グローバルで活躍するために
ロクゼロ無償提供の結果
4月1日から4月30日の期間、”電子テキスト「ロクゼロ」”の無償提供を行った結果、18社(96名)のご利用がありました。なお、閲覧回数は”1012回”、1社あたりの平均利用テーマ数は”8.4テーマ”でした。新型コロナウイルスの影響によりイベント中止が相次ぐなかで、可能な手段を講じながら新人教育が実施されていることから、多くの企業において入社時の教育を欠かすことができないものとして、重要視していることが示唆されます。
さらに、新人が初めに担当する業務に直結したテーマである「ビジネスメールの書き方」、「スラスラ書ける議事録のコツ」、「会社の顔になる電話応対」の利用が多く、新人に対して早い時期に会社に慣れ、ビジネスパーソンとして一通りのスキルを身に付けることを期待している企業が多いことがわかります。
「閲覧内容の内訳」
1位:ビジネスメールの書き方_17.6 %
2位:「学生」と「社会人」の違い_12.7 %
3位:入社1年目のあるべき姿_10.3 %
4位:スラスラ書ける議事録のコツ_7.7 %
5位:会社の顔になる電話応対_7.1 %
6位:ザ・コンプライアンス_7.0 %
7位:年上の人とのコミュニケーション_6.7 %
8位:自己分析の仕方_6.2 %
9位:仕事を任せてもらえる「報告・連絡・相談」_5.6 %
10位:PDCAサイクルと自己成長_4.7 %
11位:ダイバーシティ 基本的な考え方_4.7 %
12位:ロジカルシンキング 論理の軸_4.6 %
13位:収益と費用を読み解く_3.8 %
14位:グローバルで活躍するために_1.4 %
ウィズコロナにおける新人教育の在り方
ヒップスターゲートは、4月の集合型新人研修の一部(20開催/23クラス分)をオンライン研修に切替えて実施して参りましたが、受講者の集中力の関係上、集合型と比較して研修時間を短縮する必要があり、インプットとアウトプットのどちらも十分な時間を確保することは難しいことが分かりました。その上、新人教育の場合、教える(覚える)内容が必然的に多いことから、アウトプットは少なくなる傾向にありました。
ウィズコロナの観点から、5月も引き続き「オンライン研修」が主流になると思われますが、上述した通り、「オンライン研修」は往々にして、インプットに偏る傾向があります。
スキルとは、インプットとアウトプットの繰り返しによって定着していきます。
すなわち反復練習(演習)によって、新入社員は成長していくのです。
「鉄は熱いうちに打て」という諺があります。新人がやる気になっているそのチャンスを逃さずに、なるべく多くの実践の場を創出することが、新入社員の成長には欠かせません。
実践による成功体験や失敗体験は、学んだ知識を頭だけでなく身体で知覚させるからです。
そこで、「オンライン研修」の場合も、アウトプットを重視した学習プログラムで進めることを推奨いたします。
また、4月の新人教育の目的が、「仕事に対する考え方・やり方」の理解であるのに対し、
5月の教育目的は「仕事の楽しさ・面白さ」の実感だといえます。
自分で“できる”ことが増えていくと、仕事は楽しく・面白くなります。
自分の成長を実感することこそ、「仕事の楽しさ・面白さ」に繋がるのです。
毎日、自宅で孤独を感じながら「オンライン研修」を受講されている方が多いこともあり、
モチベーション維持・向上においても、「仕事の楽しさ・面白さ」を実感してもらうことは非常に大切だと考えます。
ヒップスターゲートでは、「オンライン研修」に対応したビジネスゲームや教材を提供しております。いずれも、アウトプットを重視した学習プログラムとなっており、5月以降においても、新人教育ご担当者様を全力でご支援したいと考えております。