「インクルーシブ・リーダーシップと組織の未来JAPANコンソーシアム発足プロジェクト」全4回にわたる勉強会を開催終了しました。
2024.10.31
DE&Iの課題に向き合い新しいリーダーシップで、誰もが活き活きと働ける職場に…。
インクルーシブな組織を実現するべくコンソーシアム発足プロジェクトにはコンソーシアムのビジョンに共感を示し、インクルーシブなリーダー育成と組織づくりを実践・実証しようとする意欲ある14企業団体が参画して活動を開始しております。
こちらはヒップスターゲートが東京大学大学院教育学研究科附属バリアフリー教育開発研究センター/星加良司教授とともに2025年4月にコンソーシアム立ち上げを目指し、その準備段階という位置づけになります。
なお、協力企業・団体として三井物産人材開発株式会社、公益財団法人日本ケアフィット共育機構にご支援をいただいております。
【参画企業団体】
日本型組織において有効に機能するリーダーシップおよびマネジメントのモデルを構築するための取り組みとして、2024年2月〜9月にかけて全4回の勉強会を開催しました。
各勉強会では、コンソーシアム運営委員の星加良司先生がインプットをしてくださり、議論を深めることができました。さらに、参画企業団体それぞれの組織ごとに本プロジェクト独自のインクルーシブ組織に関する調査データ収集(37項目)を行いました。
本稿では、調査データとそれらの比較分析に基づくディスカッションを実施した第4回勉強会の内容をご紹介します。
【調査項目※大項目のみを掲載】
①<公正な就労基盤>
不公平感を持たずに働けている感覚や、ワーク‐ライフバランスの確保等に関する課題
②<協働の風土>
自分の存在や視点、意見が活かされ、協調して仕事に取り組める職場の文化や雰囲気に関する課題
③<知覚された組織的支援>
自分が会社から大切にされ、サポートされているという感覚に関する課題
④<ハラスメント>
ハラスメントの予防や対応、研修実施等に関する課題
各社の調査結果を見てみると、元々仮説立てていた、「インクルージョンを促進する要因」が「インクルージョンの状態」につながっていることが確認できましたが、唯一DEIセンシティビティ(DEIに対する感受性) が若干相関は弱い結果。
また、相関分析をしてみると、二つ以上の要素が同時に相関する傾向の結果が明示できました。
初回の結果を踏まえて、これから因果関係を特定する重回帰分析を行なって、「インクルージョンを促進する要因」と「インクルージョンと経営成果を繋ぐ中間指標」の相関分析を行います。
【今後のコンソーシアムで継続して検討していきたいこと※一部抜粋】
・インクルーシブリーダーシップはなにかを世の中の共通言語化したい
・政府機関に提言できるアウトプットになれば広がりやすいのでは
・経営成果とインクルージョンやその他要因がどのようにかかわるのか、という点が明らかになるといい
・インクルージョン、インクルーシブをもう少し分かりやすい言葉で伝えられるようにしたい
・人的資本の開示、コンソーシアムに参画している企業が、どの企業でもHPなどでも開示し合えると、コンソーシアムの価値が世の中に広まっていくのではないか
■今後の予定
・調査概要に関するプレスリリース
・コンソーシアム キックオフイベント
・コンソーシアム始動
今後は、コンソーシアムプロジェクトの成果などを編纂の上、プレスリリースを公開する予定です。
新たな時代と日本の組織文化に適合するリーダーシップモデルを構築して、そこに対してどのような効果的な打ち手を講じていくのかディスカッションをして社会に発信していきます。
新しいコミュニティの取り組みへのご参画をお待ちしております!!