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INTERVIEW07/Yasuhito Jin & Masayuki Matoba × Sumie Ishii

Yasuhito Jin & Masayuki Matoba × Sumie Ishii

和光純薬工業株式会社

神 康仁試薬化成品事業部 化成品営業本部 化成品営業第一部 部長

的場正行試薬化成品事業部 化成品営業本部 化成品営業第一部 業務課 課長

トヨタ流A3思考術で見えた働き方改革へのヒント

ヒップスターゲートが提供する研修サービス「トヨタ流A3思考術(*)」は、トヨタ自動車のA3報告書をカスタマイズした仕事術です。8つのステップで構成されたフレームワークを用いながら、問題の顕在化をして、本質を探り、解決に向かって段取り、よい結果のでたものは、標準化させて、仕事のカイゼンを図ります。和光純薬工業様は、社内の問題解決力向上のため、昨年より、トヨタ流A3思考術研修を導入戴きました。今回は、講師を務めた石井氏より、研修導入のきっかけ、研修後の変化や効果について、和光純薬工業の神康仁部長、的場正行課長に話を伺いました。

本質的なカイゼン活動を目指して

和光純薬工業様は、昨年「トヨタ流A3思考術」の研修を受けて頂きましたが、受講のきっかけをお伺いできますか。

以前より、社内独自でマニュアルを作成し、問題解決に取り組んできましたが、問題の根本原因の見つけ方がうまく行かず、場当たり的な対策をしていました。

タイミングよく「トヨタ流A3思考術」の体験セミナーを知り、部下と受講しました。この研修であれば自分たちが抱える「問題の要因分析の弱さ」を克服できると直感し、導入を決めました。

まず、第1回目の導入研修では、現状を正しく把握することに時間をかけましたが、自らの現実を数値化しながら、直視することは非常に難しかったように感じました。

実際に現状を正しく把握すると、未達成のことがたくさん見えてきました。今までは起きている問題を対処しながら、業務をなんとかこなしていました。しかし新たな業務の拡大が進む中で、「このままでのやり方では、うまくいかない」と危機感がありました。

確かに、問題の対処だけでは、再発防止につながりません。また、社内メンバーで根本要因の議論をしなければ、あらたな業務の拡大に支障がでるかもしれませんね。今後、グローバル化が進めば、多岐にわたる価値観のメンバーとのやり取りが増えてきます。だからこそ、定義を明確にし、現状を正しく把握し、問題を顕在化することが大切ですね。

新しい価値観の共有。進むカイゼン活動

研修では、各自が日頃の問題を持ち寄り、グループワークの際はその中で緊急性の高いものを選択して、皆で考えました。どの問題に対しても、当事者以上に真剣な議論が活発にされていたのが、とても印象的でした。

他部署とチームを組むことでより活発化しました。それぞれの異なった立場から、感じていることなど、部署の壁を超えて、問題の共有をすることができました。

第2回目の研修では、実践したから見えてきた課題、当初の目標とずれてしまっているチームなど、各チームが確実に業務カイゼンに取り組まれている姿を見ることができました。問題と真剣に向き合い、チームメンバーが助け合いながら建設的な討議があちこちで行われていましたね。

ありがとうございます。今回はチームに任せてみましたが、社員それぞれが、積極的に議論をして行動することが業務カイゼンにつながる事を実感していました。

そうですね。一人ひとりが業務カイゼンを進めることが、会社全体の「働き方改革」にも繋がると気づかされました。最近では、「残業時間をどうしたら減らせるか」「このトラブルを二度と起こさないためには、どんな対策が必要か?」といった議論がみられるようになりました。

  • 和光純薬工業株式会社
    試薬化成品事業部
    化成品営業本部
    化成品営業第一部
    部長 神 康仁

  • 和光純薬工業株式会社
    試薬化成品事業部
    化成品営業本部
    化成品営業第一部 業務課
    課長 的場正行

それぞれの問題を他人事ではなく、「自分ごと」として捉えていましたよね。

実は、社員全員が似たような問題を抱えていました。その原因の本質は、個人的なレベルの問題ではなく、組織が抱える共通の問題であると管理者として痛感させられました。

マネージャー層の課題とリーダー層の掲げた目標に共通点が多くありましたね。問題の本質を探っていくと、みえてくる根本要因は同じだったんですね。その後、昨年の受講者の様子はいかがですか。

社員たちは研修後も、自らミーティングを開き、議論を重ねています。過去、受講した他の研修では「研修の時間が終わったら解散」が多く、継続する姿はありませんでした。しかし、今回は宣言した計画に対して、諦めずに成し遂げる意欲を感じました。自発的に動くようになったのは、この研修プログラムの特徴だと思います。

実際に仕事がやり難いなどの問題意識があったけれど、対策ができていなかった。この機会でしっかりカイゼンを図りたいと思ったのだと思います。的場課長も尽力してくれて、この研修の間のフォローやメンバーのよき相談役になってくれました。

やはり、事務局の想いのあるサポートがあったからこその結果だったのですね。また、神部長は、上司や役員のオブザーバーとしての参加を促して戴きましたよね。

オブザーバーの参加で、社員全員で問題解決に真剣に取り組む姿勢にすることができました。

上司が実情を正しく把握していないと、本質の問題を見誤るかもしれませんし、的確な指示を出せなくなりますからね。

神部長のサポートで、他部署も巻き込むことができました。

社員が変わるための仕掛けを神部長が作り、的場課長が実際に動きサポートをするというお二人の連携で、研修の内容を実践として継続し発展させることができたのですね。

A3思考術で見えた働き方改革のヒント

昨年の受講者は、研修後、カイゼンインストラクターの視点でカイゼンのアドバイスや実践をされているそうですね。現場では、どのような変化がありましたか。

現状把握を正しく行うプロセスが大幅に変わりました。以前は視点が甘く、見落としていた事実もあったのですが、今では正しく現状を把握できるようになりました。問題発見力がついてきたのだと思います。また、問題を分析していく中で、想定パターンを複数考えられるようになって、リスクの考え方にも深さが加わりました。 それに、問題が発生した時だけではなく、日常的に「カイゼン」する意識が上がりました。様々な問題に対処できる意識改革が生まれてきていると思います。

以前は気合いと根性で乗り切っていた感も見受けられましたが、営業部の社員はお客様の立場で物事を考える様になってきて、クレームが減少してきています。理由として、研修で上がった情報の一元化を、進めていくことで、お客様からの信頼が向上したからだと思います。
またこの研修は、単に問題解決手法を学ぶのではなく、実際の問題に取り組むので、受講した社員たちは「諦めずに最後まで問題解決をする」という人間力が育成されました。特に各自が責任をもって、本質の原因分析をして行動することが増えて、研修への取り組みも積極的になりました。

ありがとうございます。そう言っていただいて光栄です。今年は本格的にカイゼン活動が展開されていくと思いますが、生産性向上の成果が楽しみですね。

はい。残業時間の短縮やクレームの減少、品質の向上など、成果を検証し、効果を数値化し、視える化することで、さらに社員のモチベーションアップを図りたいと思います。
また、「A3思考術」を継続していくことで、コミュニケーション能力、効率性、解決力は確実に上がっていくと思いますので、会社全体の「働き方改革」にも直結していくはずです。今後は他部門も巻き込んで、業務を円滑に回せるしくみをつくり、更なる成果を構築していきたいと思います。これからの会社の進化がとても楽しみです。

*トヨタ流A3思考術
問題解決や目標管理など、トヨタではA3用紙1枚が原則である。テーマを明確にして、目標を達成できる思考術を「トヨタ流A3流思考術」と定義し、テーマ設定、テーマの背景、要因解析、目標設定、対策と実施、横展、今後の課題の8つのステップを踏んで問題解決に導いていく手法。

石井住枝(いしい・すみえ)

〈ヒップスターゲートパートナー講師〉
株式会社エフェクト代表取締役
トヨタ流・カイゼンコンサルタント
トヨタ自動車で役員秘書、社員研修などに携わった後、技術員に転じ、工場の安全衛生指導、設備安全設計、カイゼン指導、リスクマネジメントを担当、強い職場・人づくりに成果を上げる。現在は、「A3思考術での問題解決」、生産性向上のための「総務人事を戦略コンサル」「仕事の段取りコンサル」等を実践中。
著書:「トヨタの出来る人の仕事ぶり」(中経出版)「プロの仕事術 」(PHP)、「トヨタから学ぶ“ひも解き”の魔法」(KADOKAWA)、「トヨタ流仕事の教科書」(アチーブメント)「できる人はなぜ、「A3」で考えるのか?」(SBクリエイティブ)等

※会社名、所属部署、役職は、インタビュー当時のものです。

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