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ス、スゴすぎる!祇園花街遊びの奥深さ

祇園花街の世界の話をします。いわゆる舞妓・芸妓さんの世界の話です。まぁ普通に生きている人は、触れ合うことがない世界の話ですが、、、。

ご存知のように、祇園のお茶屋さんは一見さんお断りの世界で、私は縁あって数回ほど座敷で遊ばせてもらった経験があります。当時の私は若造でしたので、この世界のことはまったく知りませんでした。多くは接待にスナックやクラブで行き多少、夜の世界の経験はありましたが。

座敷では、実に流暢な、洗練された「おもてなし」を受け、目の前の舞妓さん・芸妓さんに私はたいへん感激を受けました。教養のある会話と、それに実にお酒を注ぐタイミングが絶妙でした。「どう~ぞ、おひとつ」なんか、実に気持ちが好い。日本の賜物とも思いました。座敷後、芸妓さんと伴に夜桜舞う八坂神社を通り帰路した思い出など、捨てがたい思い出があります。座敷は意外でしたが、クラブよりリーズナブルでした。もちろん昔でしたから、すべて会社の接待費です。

舞妓さんは、言うなれば15歳ごろ(中学卒)から置屋さんに就職します。祇園生まれの祇園育ちの人が珍重されているらしいですが、全国から就職されるそうです。置屋さんに入社すると、先輩舞妓たち(姉さん)と共同生活しながら、舞や行儀作法、着物の着付けなど、「仕込み」と呼ばれる育成研修を厳しく受けます。そして舞妓としてお茶屋さんのオファーで、劇場つまり座敷にデビューする事ができます。劇場ですので、お茶屋さんには舞妓さん・芸妓さんはいません。料理もしていません。

お茶屋さんの玄関をくぐるとその横に、待合の部屋があります。ここは、「旦那さん」がお馴染みの舞妓さんや芸妓さんが揃うのを待つところです。その間、お茶屋さんのお女将さんから、舞妓・芸妓さんらのことやら、時世なりのお話をしながら待つのです。しかし、最大の目的は、いわゆる「旦那さん」に、舞妓さんから芸妓さんへ道(水揚げ)の営業を掛けると聞きます。水揚げ料も相当なものと聞きます。この水揚げになると「衿かえ」と言って、20歳頃に、舞妓時代の華やかな赤い衿から、大人の芸妓の証である白い衿になり、芸妓さんになれるのです。

したがって、舞妓さんにとっては、好い「旦那さん」から、自分に貢いでもらう(オフォー)ために、一通りの舞や三味線、お囃子など、磨かれた芸事技術と、もっとも重要な座敷での洗練された接待技法(営業方法)を、先輩舞妓さん・芸妓さんから学びます。その情報は、お茶屋さんのお女将さんの間で評価されて、次の座敷に呼ばれます。つまり、仕込み時代に舞妓さんは、芸事はもちろんの事、接し方や話題の豊富さ、女性としての魅力も磨き続けなければなりません。そして水揚げを迎え、芸妓さんになれます。言うなら芸妓さんは、舞妓さんのエリートですね。

私は、はじめての座敷後に、会社に請求書を送ってくれるようお願いし待っていました。精算時期が近づき、お茶屋さんに電話しました。そうしたら「ふつうは、そういうことはしておりまへん」と言われました。それでも簡易的なものを送ってくれました。次に行った時、お女将さんに尋ねました。どうしてそうなのか?

舞妓さんは、つまり今の高校生です。「旦那さん」は、自分好みの舞妓さんを見つけ、振り向いてもらう努力が求められます。大学生くらいまでの長い期間、水揚げのために通う回数を増やし、彼女を理解して接する必要があります。そのために「旦那さん」は座敷内外で多額のお金を使う。時には外界の彼氏も認めたりします。したがって、お茶屋にしょっちゅう通うので付置きし、年1回払うのだそうです。1回の支払いは数百万にもなるとか。1回ごとの請求書などありません。

さらに、お女将さんに尋ねました。「旦那さん」は、なぜ多額なお金を使うのか?女将さんは「舞妓さんを自分好みの芸妓さんに変えていくことを楽しむことが遊びでこの世界」と淡々とお話されました。それを聞き、私は身が震えました。やはり一般の人が入れる世界でないことを理解しました。だから、一見さんお断りなのだとも理解しました。このような世界が寛永年間から、脈々絶えることなく続いているのです。このふんだんにお金を使い「自分好みの女に変えていくことを楽しむ」それが「祇園の花街遊び」の世界なんだぁ。

本当に、ス、スゴすぎです。

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太田博之
Editor
ライフスタイル研究所 代表取締役
太田博之(おおた・ひろゆき)
太田博之(おおた・ひろゆき) プロフィール >
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