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教育・研修

2018.08.21

なぜ入社3年以内に辞めてしまう人が多いのか

入社3年以内の離職率は30%前後

大卒で就職者した人のうち、3年以内に離職してしまう率は約30%前後と言われています。「最近のゆとり世代は~」という声が聞こえてきそうですが、実はこの離職率、過去20年間にわたり大きく変わってはいません。つまり、辞める理由は違えど、離職者の割合自体は今も昔もそこまで変わっていないということですね。

それでは、なぜ新入社員は3年以内で離職をしてしまうのでしょうか?
労働政策研究・研修機構(JILPT)資料を見ると、仕事を辞める理由のランキングは次のようになっています。

第一位「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」
第二位「人間関係がよくなかった」
第三位「仕事が自分に合わない」

特に入社1~3年未満で辞める場合は、この傾向が顕著です。ワークライフバランスの言葉だけが一人歩きしてしまい、いまや仕事とプライベートを分離することこそが新人や若手社員にとってメジャーな考え方となっているように思います。

こうした現状は非常にもったいないことです。確かに新社会人になりたての頃は、右も左も分からず不安でいっぱいでしょう。周りの同期や先輩社員がとても優秀に見えて、自分が小さな存在に思える時もあるでしょう。ただ、それは社会人のほとんど全員が通ってきた道なのです。

言い換えれば、入社前の理想と入社後の現実にギャップを感じている状態です。まだ就労経験の少ない大学生が、就職活動中にイメージできる仕事と自分像には限界があります。特に入社前は希望に満ち溢れ、華やかな部分に意識が向きがち。実際に働き始めてみると「こんな泥臭い仕事がしたくて会社に入ったんじゃない」との思いに至るのでしょう。

ビジョンを描く

このような現状で、会社が新人や若手社員にできることは何でしょうか。
その一つが「ビジョンを描かせる」ことです。
イソップ童話にあるレンガ職人の物語をご存知でしょうか。
それは、こんなお話しです。

ある人が三人のレンガ職人に「いま何をしているんですか?」と尋ねました。すると、三者三様の答えが返ってきました。
1番目の職人は「ただレンガを積んでいるだけさ
2番目の職人は「教会をつくっているんだ
3番目の職人は「歴史に残る大聖堂を造っているんだ

 

このように目の前の仕事の背後にある意味や意義を見出すことで、仕事に対する取組み姿勢は大きく変わってきます。3番目の職人だけが、将来ビジョンを明確に描き、あるべき姿の実現に意識を向けています。

新入社員や若手社員がやるべきことは、こうした将来ビジョンを描くことです。
そのビジョン実現のために、いま自分に何ができるのか、何が足りないのか、会社に支援してほしいことは何かを真剣に考えることで、仕事への向き合い方が180度変わってくるはずです。そして、それが結果的に仕事を楽しむことに繋がり、離職率の低下にも役立つと私たちは考えます。

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